...私の家と遠縁の佳いお嬢さんをもらってあげた...
太宰治 「帰去来」
...この佳い人たちと生涯暮して行きたいと願ったが...
太宰治 「走れメロス」
...あれが沈んでしまわぬうちに、王城に行き着くことが出来なかったら、あの佳い友達が、私のために死ぬのです...
太宰治 「走れメロス」
...本当に佳い友と友であったのだ...
太宰治 「走れメロス」
...それを佳い女というなら...
田中貢太郎 「嬌娜」
...佳い菊が一つあるが...
田中貢太郎 「黄英」
...しかしまたひそかに佳い木をかくしているのが恨めしくもあって...
田中貢太郎 「黄英」
...それを拾って佳い肴を買ってその晩の酒をたすけた...
田中貢太郎 「酒友」
...「佳い匂(におい)じゃないの」「へえ」「汝(おまえ)もお坐りよ」「へい」平吉はその横手に蹲(しゃが)んだ...
田中貢太郎 「春心」
...佳い匂じゃないの...
田中貢太郎 「春心」
...池の縁に立って佳い気もちになっていた...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...「佳い匂(におい)だ」と云っていたが...
田中貢太郎 「文妖伝」
...その日は風の暖かな佳い日であったから参詣人が多かった...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...六月の佳い宵々に...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...(二)佳い塩梅に...
羽志主水 「越後獅子」
...すこぶる鼻に佳い...
牧野富太郎 「植物記」
...声の佳(よ)いというのも決して鶫たちのために佳いのではない...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...あなたに佳い夢があるように」...
山本周五郎 「青べか日記」
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