...詩人は神に近きを尊び己に近きを佳なりとす...
伊藤左千夫 「絶対的人格」
...めずらしく佳い天気だったので...
太宰治 「リイズ」
...『あれほど味の佳い秋刀魚や鰯が...
辰野隆 「書狼書豚」
...支那の杭州(こうしゅう)にある西湖(せいこ)の伝説を集めた『西湖佳話(せいこかわ)』の中にある『雷峰怪蹟(らいほうかいせき)』がその原話である...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...「どう」「臭いのです」「佳い匂じゃないの...
田中貢太郎 「春心」
...佳い目が判るじゃねえか」「判らねえ...
田中貢太郎 「春心」
...佳人(かじん)能(よ)く回顧すべきや否や」と...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...衣裳の模様は極めて綿密に描き出(いだ)されその色彩はいはゆる吾妻(あずま)錦絵の佳美を誇ると共に...
永井荷風 「江戸芸術論」
...市ヶ谷の高台を望み見たる夕陽の景甚佳なり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...一時稍(やや)佳良であったが...
夏目漱石 「それから」
...考えてみるとそのコブの出来る前はもっと富士の姿が佳かったに違いないが不幸にしてあんなものが出来たから悪くなった...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...君の今言った秋茄子を嫁に食わせるなという俗諺(ことわざ)も味が佳(よ)いからという訳であるまい...
村井弦斎 「食道楽」
...第三十二 料理の原則家庭の経済は原料の廉(やす)き品物を蒐(あつ)めて味佳(よ)き料理を作るにあり...
村井弦斎 「食道楽」
...この佳節を期して予防の効果を挙げようとしていたのである...
柳田国男 「年中行事覚書」
...T「絶世の佳人」で左膳喜んだ...
山中貞雄 「なりひら小僧」
...若人達の上に佳き夢があるように...
山本周五郎 「青べか日記」
...それに数々(かずかず)な珍味佳肴(かこう)を入れ...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
...そのころの深窓に育った佳人の慣わしであるものを...
吉川英治 「親鸞」
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