...あの佳味(おいし)いので一銚子...
泉鏡花 「薄紅梅」
...かねて私もひそかに見当をつけたことのある静かな佳い場所であった...
岩本素白 「雨の宿」
...そんな勿体づけられた異木佳樹といつては...
薄田泣菫 「独楽園」
...ちょっと佳いところを見つけて...
太宰治 「正義と微笑」
...その戯著小西湖佳話は柳北の編輯する花月新誌の第四十四号からその誌上に連載せられた...
永井荷風 「上野」
...路平らかにして景勝漸く佳なり...
長塚節 「草津行」
...芭蕉の佳句は十に二...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...話はだんだん佳境に入って到底あり得べからざるような話に進んでいった...
平林初之輔 「現下文壇と探偵小説」
...割合にこのあたりは住み心地が佳いのだらうか...
牧野信一 「魚籃坂にて」
...高台閑静眺望絶佳――と...
牧野信一 「手紙」
...古より慷慨悲憤の詩歌に佳作無きは虚飾多きためなり...
正岡子規 「萬葉集を讀む」
...即ち其見るに足らざる一草舎に佳名を付したるに過ぎざるや知るべきのみ...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...佳き夢があるように...
山本周五郎 「青べか日記」
...佳き夢があるように...
山本周五郎 「青べか日記」
...月の佳い夜ごとにそれと思われる場所へ行ってみたりした...
山本周五郎 「藪落し」
...五この家の深窓(しんそう)の佳人(かじん)と玄徳とが...
吉川英治 「三国志」
...佳人の名は、壺(庭、建物の称)の名をとって、紫陽花の君とよばれている...
吉川英治 「平の将門」
...相愛の佳人(かじん)ができたのでな』『ほんとか...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
便利!手書き漢字入力検索