...さうしたら此陰気な法衣に包まれてゐる代りに、外の美しい騎士のやうに絹と天鵞絨の袍を着て、金の鎖を下げて、剣を佩いて、美しい鳥の羽毛を着(つ)けるやうになるだらう...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...千住署長は急に佩剣の柄をにぎった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...佩ける兵(つはもの)を解きて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...オホサザキ樣のお佩(は)きになつている大刀は...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...魚は漢生と玉佩を伴れて出て往ったが...
田中貢太郎 「竹青」
...短劍(たんけん)!(ロミオが佩びたる短劍を取りて)さ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...舗石の上に鳴ってる佩剣(はいけん)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...太刀を佩き短刀を差して頭に綾藺笠(あやいがさ)...
中里介山 「大菩薩峠」
...黄金作(こがねづくり)の太刀(たち)も佩(は)いていた...
夏目漱石 「行人」
...将軍の佩刀(はかせ)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼はその武器を雄々しく佩き...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「チカモーガ」
...これは腰下を皮で蓋い玉を護符または装飾として腰間に佩(お)びた無下(むげ)の蛮民を...
南方熊楠 「十二支考」
...不可刈佩...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...眞志屋の鑑札を佩(お)びて維新前まで水戸邸の門を潜つた最後の丹後をまのあたり見て...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...勝手口から佩剣(はいけん)を釣り釣り出て来ると...
夢野久作 「巡査辞職」
...――その証拠には曹操が秘蔵の剣「青(せいこう)・倚天(いてん)」の二振りのうち、倚天の剣は、曹操みずから腰に帯していたが、青の剣は、侯恩に佩かせて、「この剣に位負(くらいま)けせぬほどな功を立てよ」と、励ましていたほどである...
吉川英治 「三国志」
...みな小剣を腰に佩(は)き...
吉川英治 「三国志」
...もう一人は、不死人で、これも、(おいかけ)を付けた冠に、右大臣の装束をつけ、太刀を佩いて、裳(も)を長く曳いていた...
吉川英治 「平の将門」
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