...男(をとこ)も太刀(たち)を佩(は)いてゐるだけに...
芥川龍之介 「藪の中」
...欧羅巴の土を踏んで香水気分に浸ったものでも頭の中では上下(かみしも)を着て大小を佩(さ)していた...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...蓋(そ)はわれ身にイエスの印記(しるし)を佩(お)びたればなり」(六章十七節)...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...またしても荒々しい靴音と佩剣の鳴る音がして乱暴な闖入者が寝ている一同を叩き起した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...御佩しの十拳の劒を破りて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...喜んでこの金貨を慈善事業に寄附したいと思つてたんだがね……」とまたじろりと佩刀(サアベル)を下げた軍鶏の方を見かへつた...
薄田泣菫 「茶話」
...佩剣に手をかけた...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...そこで羅(うすもの)の小帯から佩刀(はいとう)をぬいた...
田中貢太郎 「嬌娜」
...赤の直垂をつけて太刀を佩(は)き...
中里介山 「大菩薩峠」
...佩刀(はいとう)をひきつけて片膝を立て...
久生十蘭 「鈴木主水」
...佩劔の音とであつた...
平出修 「逆徒」
...やがてガチャリと佩剣の音をさせて足をふみかえた...
「小祝の一家」
...感佩(かんぱい)仕候事に御座候...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...(はこべ)の葉さへ小さなる黄金(こがね)の印(いん)をあまた佩(お)び...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...渇望(かつぼう)の名剣を身に佩(は)いていかにもうれしそうであった...
吉川英治 「三国志」
...何ですか」「お前の佩(は)いている剣は...
吉川英治 「三国志」
...黄金(こがね)の太刀を玉帯に佩いて...
吉川英治 「三国志」
...宿元景の衣服佩刀(はいとう)をそっくり体に着けさせる...
吉川英治 「新・水滸伝」
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