...奸譎なる者の阿諛便佞か――阿諛便佞を通じたる利己かである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...しかれども佞人(ねいじん)もこれを手にするを得べきものなれば決して無窮の価値を有するものにあらず...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...佞奸(ねいかん)の存するなきにあらざるを知れり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...佞悪の性質を有してゐる種族のものでは無く...
太宰治 「お伽草紙」
...幕府へ佞(ねい)し候か...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...彼女は奸佞(かんねい)な尋ね方をした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...汝は主君に何を言上したか? 君侯父子を離間しようとする佞臣奴(ねいしんめ)!良夫の顔色がさっと紙の様に白くなる...
中島敦 「盈虚」
...阿諛佞(あゆてんねい)の人」と評するし...
新渡戸稲造 「自警録」
...兵部少輔殿の巧智と弁佞(べんねい)に勝つ見込は無い...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...殺風景なる佞人を題としながら其の調の高きために歌が氣高く聞ゆるなり...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...奸佞(かんねい)暴慾な武士たちは...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...この動機はあるいは佞奸邪智(ねいかんじゃち)の大月玄蕃が如意輪寺の不覚を報讐する底意で...
吉川英治 「剣難女難」
...却って諂佞の臣と主人の口からまでいわれる...
吉川英治 「三国志」
...この佞獣(ねいじゅう)め...
吉川英治 「三国志」
...そんな媚言(びげん)やへつらいをいう佞人(ねいじん)はいない」「だまれ...
吉川英治 「三国志」
...佞人(ねいじん)の輩はいよいよ我説(がせつ)を虚大に伝え...
吉川英治 「三国志」
...佞策(ねいさく)...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...邪智(じゃち)佞才(ねいさい)もあった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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