...佛前に捧ぐる妙なる白い手に見える...
泉鏡花 「遺稿」
...宮中(きうちう)の官吏(くわんり)が互(たがひ)に佛語(ふつご)で話(はな)してゐるのを見(み)てトルコの滅亡(めつばう)遠(とほ)からずと直感(ちよくかん)したのである...
伊東忠太 「國語尊重」
...夢然は聞いたその鳥の聲を寫して唯「佛法佛法」と鳴くと書いてあつたので...
今井邦子 「佛法僧」
...佛法僧が想像の樣な鳥でなく...
今井邦子 「佛法僧」
...案内者は知らぬが佛...
大町桂月 「妙義山の五日」
...げに一視平等(いつしびやうどう)の佛眼(ぶつげん)には四海兄弟と見えしとかや...
高山樗牛 「瀧口入道」
...大佛次郎君の「鞍馬天狗」からの抜萃である――...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...外(そと)が餘(あま)りに寒(さむ)いからといふので念佛(ねんぶつ)が濟(す)んでから誰(たれ)かゞ雨戸(あまど)を二三枚(まい)引(ひ)いたので寮(れう)の内(うち)は薄闇(うすぐら)くなつて居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...宗助(そうすけ)は又(また)本堂(ほんだう)の佛壇(ぶつだん)の前(まへ)を拔(ぬ)けて...
夏目漱石 「門」
...巨大な鎌倉(かまくら)らしい佛像の臺座の下...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...多分首の骨を折つた上に喉佛を碎(くだ)いて居ることでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...佛樣の前は一應整へられて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
......
山之口貘 「山之口貘詩集」
...此處では佛蘭西語が休息してゐるか...
吉江喬松 「山岳美觀」
...佛蘭西からの郵便物を分配してゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...われ、神佛を尊んで、神佛を恃まず...
吉川英治 「折々の記」
...佛教の五智、五典を劍道哲學へもつてきて、そのまた劍道釋義を五匹の猫になぞらへて書いた“猫の妙術”といふ一奇書は、たれかに抄出されて、活字になつたこともあるが、この中の五番目の猫を、私はいつも露伴翁の晩年のすがたに想像を附し、菊池氏の境地は、まづ四番目の猫か、三番目ぐらゐなところかと私は觀てゐたものである...
吉川英治 「折々の記」
...それをこぢつけて佛法僧と呼んだものであらう...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
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