...併し紙に向ふ迄には散佚して引汐の樣にひいて了ふ場合が多い...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...彼は国宝の散佚(さんいつ)を慨し...
辰野隆 「愛書癖」
...不幸にして早く散佚した...
内藤湖南 「支那目録學」
...(二十)増佚文 今日の晏子春秋などに...
内藤湖南 「支那目録學」
...その全文は今日散佚して殘つてゐないが...
内藤湖南 「支那目録學」
...その後、書籍は散佚し、唐の文宗の時にまた集められたが、再び散佚した...
内藤湖南 「支那目録學」
...しかも史略は支那には佚して日本に殘つてゐたものである...
内藤湖南 「支那目録學」
...佚書の内容を知り得る材料を集めて考證したものである...
内藤湖南 「支那目録學」
...書籍を存・佚・未見の三通りに分け...
内藤湖南 「支那目録學」
...開港となり甫(はじ)めて日本は数百年の怠惰安佚(あんいつ)の眠りから覚めた...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...それを実隆が聞き込んで散佚(さんいつ)を惜しみ...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...そして記事に其日を佚してゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...散佚(さんいつ)して世に伝わらない...
森鴎外 「渋江抽斎」
...少時(しょうじ)放恣(ほうし)佚楽(いつらく)のために...
森鴎外 「渋江抽斎」
...今已(すで)に佚亡(いつぼう)したものもある...
森鴎外 「渋江抽斎」
...別紙は佚亡(いつばう)してしまつた...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...佚楽(いつらく)を貪っています...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...はた後年に散佚(さんいつ)したものかは明らかにし得ないが...
柳田國男 「地名の研究」
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