...所謂佚道を以て民を使ふ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...併し紙に向ふ迄には散佚して引汐の樣にひいて了ふ場合が多い...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...淫佚の安全を保証する方面に注がれている...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...開港となり甫(はじ)めて日本は数百年の怠惰安佚(あんいつ)の眠りから覚めた...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...吾等は先生の尺牘雜筆など散佚の虞あるものを...
永井荷風 「鴎外全集刊行の記」
...その家の微禄のために散佚の恐れあるを憂えられて...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...それを実隆が聞き込んで散佚(さんいつ)を惜しみ...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...史料の散佚を拒ぐことに尽力した実隆の功績は...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...これらはことごとく散佚してしまった...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」年譜」
...晩年磐梨(いわなし)郡某社の巫女(みこ)のもとに入夫(にゅうふ)の如く入りこみて男子二人を挙げしが後長子(ちょうし)は窃盗(せっとう)罪にて捕へられ次子もまた不肖の者にて元義の稿本抔(こうほんなど)は散佚(さんいつ)して尋ぬべからずといふ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...豕も遊佚(ゆういつ)大食する故豕ほど肥えたという...
南方熊楠 「十二支考」
...生祠記(せいしき)は惜むらくは佚した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...門人録は徴を佚して...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そして記事に其日を佚してゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...少時(しょうじ)放恣(ほうし)佚楽(いつらく)のために...
森鴎外 「渋江抽斎」
...佚楽(いつらく)を貪っています...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...竝に殘缺佚亡せる篇あれども...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...淫風佚楽(いんぷういつらく)...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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