...所謂佚道を以て民を使ふ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...治(あまね)く江湖に散佚(さんいつ)せる万顆(ばんくわ)の零玉(れいぎよく)細珠(さいしゆ)を集め...
芥川龍之介 「「鏡花全集」目録開口」
...淫佚の安全を保証する方面に注がれている...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...町々村々の生活の半ばを充たしている淫佚が...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...開港となり甫(はじ)めて日本は数百年の怠惰安佚(あんいつ)の眠りから覚めた...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...勘次(かんじ)は三ヶ日(にち)さへ全然(まる/\)安佚(あんいつ)を貪(むさぼ)つては居(ゐ)なかつた...
長塚節 「土」
...『漢書』芸文志に題目だけは残っているが、それらの神遷書自身は、今皆佚していて、何も残っていない...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...すべて皆散佚して世に問ふべき機縁もない...
萩原朔太郎 「青猫」
...その家の微禄のために散佚の恐れあるを憂えられて...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...淫佚(いんいつ)振りはわれながら眼を蔽いたいほどだった...
久生十蘭 「湖畔」
...其図は佚亡してしまつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...生祠記(せいしき)は惜むらくは佚した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...京水の「遺言録」が佚亡したために...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...支那において佚亡(いつぼう)したものが少くない...
森鴎外 「渋江抽斎」
...少時(しょうじ)放恣(ほうし)佚楽(いつらく)のために...
森鴎外 「渋江抽斎」
...抽斎の蔵書をして散佚(さんいつ)せしめた顛末(てんまつ)を尋ぬるときは...
森鴎外 「渋江抽斎」
...記録の外に佚散(いっさん)しようとしている...
柳田国男 「海上の道」
...淫風佚楽(いんぷういつらく)...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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