...所謂佚道を以て民を使ふ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...彼は国宝の散佚(さんいつ)を慨し...
辰野隆 「愛書癖」
...初めて一緒になった時のような心の自由と放佚(ほういつ)とが見出されなかった...
徳田秋声 「爛」
...三家詩の佚亡した今日に於て...
内藤湖南 「爾雅の新研究」
...不幸にして早く散佚した...
内藤湖南 「支那目録學」
...高似孫はよく類書その他の古書に佚書の一部分を殘したものを引き拔いて補つた...
内藤湖南 「支那目録學」
...學者の非常に骨を折つた輯佚の風は...
内藤湖南 「支那目録學」
...森氏は余の言ふところにつきて言語の意義と章句との關係を遺佚せしめざらんがため沈重なる努力を以て耳を傾けたり...
永井荷風 「佛蘭西人の觀たる鴎外先生」
...余はこれを以て單に散佚の結果ありと信ずること能はざるなり...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...史料の散佚を拒ぐことに尽力した実隆の功績は...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...その雑誌も第十何号か続いたのだが、今は全部散佚し、紛失してしまって、僕は知らない...
原民喜 「四五ニズム述懐」
...これらはことごとく散佚してしまった...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」年譜」
...生祠記(せいしき)は惜むらくは佚した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...門人録は徴を佚して...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...六歳の時まで散佚(さんいつ)せずにいたそうである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...抽斎の蔵書をして散佚(さんいつ)せしめた顛末(てんまつ)を尋ぬるときは...
森鴎外 「渋江抽斎」
...佚楽(いつらく)を貪っています...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...記録の外に佚散(いっさん)しようとしている...
柳田国男 「海上の道」
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