...併し紙に向ふ迄には散佚して引汐の樣にひいて了ふ場合が多い...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...淫佚の安全を保証する方面に注がれている...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...それに存佚を皆書きました...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...不幸にして早く散佚した...
内藤湖南 「支那目録學」
...しかも史略は支那には佚して日本に殘つてゐたものである...
内藤湖南 「支那目録學」
...書籍を存・佚・未見の三通りに分け...
内藤湖南 「支那目録學」
...佚存叢書中に收めて支那に渡し...
内藤湖南 「平安朝時代の漢文學」
...開港となり甫(はじ)めて日本は数百年の怠惰安佚(あんいつ)の眠りから覚めた...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...その雑誌も第十何号か続いたのだが、今は全部散佚し、紛失してしまって、僕は知らない...
原民喜 「四五ニズム述懐」
...原詩は次の「永劫への旅」と共に一高同窓会雑誌『枯葉』に投稿、同誌は校正刷りのまま戦災に遇い、原稿は散佚した...
原口統三 「初期詩篇」
...蘇沈良方は古本が佚亡した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...佚亡の書の甚多いことが知られる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...三十巻の善本は既に佚してゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それは三種の書の佚亡である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そして記事に其日を佚してゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...六歳の時まで散佚(さんいつ)せずにいたそうである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...支那において佚亡(いつぼう)したものが少くない...
森鴎外 「渋江抽斎」
...今已(すで)に佚亡(いつぼう)したものもある...
森鴎外 「渋江抽斎」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??