...ピアノを弾いて余音が響く音色が美しい...
...彼女の歌声が余音を残して消えていくのが聴き惚れた...
...花火が終わってからも、しばらく余音が残っていた...
...スピーチが終わった後、会場にはまだ余音が残っていた...
...熱い議論が交わされた後も、余音を残す場面があった...
...朝鮮鐘(がね)の夕暮余音(よいん)...
大手拓次 「「香水の表情」に就いて」
...余音嫋々(じょうじょう)として絶えざるの感あり...
高浜虚子 「子規居士と余」
...四方に余音(よいん)が伝(つた)わる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...口をまた固く結んだその余音(よいん)が何物を以ても動かせない強さに響きましたので...
中里介山 「大菩薩峠」
...しおの山さしでの磯(いそ)にすむ千鳥(ちどり)君が御代(みよ)をば八千代(やちよ)とぞ鳴く余音(よいん)を残して尺八が行ってしまったあとで...
中里介山 「大菩薩峠」
...ね――に余音(よいん)を持たせて...
中里介山 「大菩薩峠」
...その一管の尺八に余音(よいん)をこめて旅をして来たはずです...
中里介山 「大菩薩峠」
...余音嫋々(よいんじょうじょう)としてその一曲が吹き終った時に...
中里介山 「大菩薩峠」
...余音(よいん)をことさらに長くひっぱって空嘯(そらうそぶ)いていましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...なかなかに恨みの余音(よいん)を残している一句でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...その結果として余は今でも時々どんと云う余音(よいん)のないぶっ切ったような響を余の鼓膜の上に錯覚のごとく受ける...
夏目漱石 「思い出す事など」
...一座を賑(にぎ)わせる滑稽(こっけい)の余音(よいん)のごとく繰(く)り返(かえ)した...
夏目漱石 「明暗」
...嫋々として長く引くべき余音が僅に十歩行くか行かないうちに消えてしまつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...なほ嫋々たる余音を断たないといふほどの心で人を驚かすほどのことはないが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...前に比べるとこの方ばずつと余音に乏しいやうだ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...之は盛な様子を十分に歌つたものだが余音に乏しい憾みがある...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...一ヵ月余音沙汰なしで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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