...洪水の余毒のなかに妻子を残して上京しているのだから...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...これなども例の衛生教育の余毒であると感じて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...そしてその弊害余毒は...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...こうして、各国の王家の連合の力が、よく勝をおさめたことによって、一時は、世のなかは鎮まったけれども、民権、自由、共和論の余毒は、今なお人心に感染して、時によって起伏が生じ、一八四〇年には、ふたたびフランス共和論を生み、ナポレオン三世は、その機につけこんで、大統領の職についた...
蜷川新 「天皇」
...欧洲各王家連衡の力、能く勝を制したるに依り、一時鎮静に至りたるも民権、自由、協和論の余毒、尚ほ人心に感染して、時ありて起伏し、千八百四十年、再び仏国協和論を生ずるに至り、那勃烈翁三世機に乗じ、大統領の職に当る...
蜷川新 「天皇」
...ついにその余毒を一国の社会に及ぼしたるの悪例なり...
福沢諭吉 「学問の独立」
...余毒の遺残せむことを惧(おそ)れた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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