...そのまた余技の抒情(じょじょう)詩にも興味を持っていましたから...
芥川龍之介 「河童」
...これも亦(また)決して余技ではない...
芥川龍之介 「僕の友だち二三人」
...謡曲・鼓・長唄余技としましては...
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...何か世間的に価値があると見做されるような余技でなくてはならぬ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...この専門のエキスパートとしての本業とこのいわゆる余技とが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...氏のディレッタンティズムはもはや決してただの余技ではなくてそれ自身が本業に数えられていいだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...ドレが余技ということもないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...閑(かん)中の余技(よぎ)として樂(たの)しむ僕達(ぼくたち)の棋戰(きせん)でさへ負けては樂(たの)しからず...
南部修太郎 「下手の横好き」
...そこで様々なる余技を考へるにつけ...
牧野信一 「気狂ひ師匠」
...斯んな切端詰つた時期に幾分の余技的ないでたちで練り歩いてゐる光景は寧ろ人々の眼に謎の感を与へるかのやうであつたが...
牧野信一 「南風譜」
...詠歌(えいか)の如きは固(もと)よりその余技に属せしものならん...
正岡子規 「墨汁一滴」
...もと/\かうした私の余技は少年時代のイタヅラ遊びがその下地なのである...
宮地嘉六 「老残」
...私はふつと思ひついて自分で忘れてゐた余技に気がつき「おれは現金稼(げんきんかせ)ぎにハンコ屋になつて見ようか知ら……」とさう思つたのである...
宮地嘉六 「老残」
...本当に私一人の慰みのためにという表現で女のひとが、自分の余技、仕事を語る...
宮本百合子 「現実の道」
...よい余技を見出した...
宮本百合子 「五月の空」
...何かみな余技をもっている...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...五輪書の序文の一節、兵法の理にまかせて、諸芸諸能の道となせば、万事に於てわれに師なしの流儀で、他の余技、書道も茶も放鷹(ほうよう)も蹴鞠(しゅうきく)も彫刻も、やったものと思われる...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...誰から受けておらるるか」「行く所でいささか余技の彫刻をなし...
吉川英治 「宮本武蔵」
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