...しかし小説家佐藤春夫氏の時々詩を作る時にはそれは不思議にも余技である...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...(僕はいつか佐藤氏自身の「僕の詩は決して余技ではない」と憤慨してゐたのを覚えてゐる...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...やはり余技においても上手のようです...
上村松園 「無題抄」
...純粋な文学即ち余技としての文学は...
戸坂潤 「思想としての文学」
...そのいわゆる余技なるものがいわゆる本業なるものと...
戸坂潤 「思想としての文学」
...今日では恐らく誰も純正数学者(?)小倉金之助のディレッタントとしての余技だとは見ないだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...人間の一般的興味に訴えるものを余技として選ぶといったが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...決して科学者の専門外の余技や道楽が目安なのではない...
戸坂潤 「日本の頭脳調べ」
...それから余技の話になって...
野村胡堂 「胡堂百話」
...斯んな切端詰つた時期に幾分の余技的ないでたちで練り歩いてゐる光景は寧ろ人々の眼に謎の感を与へるかのやうであつたが...
牧野信一 「南風譜」
...本当に私一人の慰みのためにという表現で女のひとが、自分の余技、仕事を語る...
宮本百合子 「現実の道」
...以上は鬼斎氏の余技として今は知る人も稀である...
山本笑月 「明治世相百話」
...余技ともいわれない墨梅を画く...
吉川英治 「梅ちらほら」
...趣味といい余技といえば消閑(しょうかん)のなぐさみに聞えるが...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼の書簡とか余技の装剣画幅の類とかをのぞいて...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...文雅の余技面の彼は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ただ余技の書道において聞えている近衛三藐院(このえさんみゃくいん)として...
吉川英治 「宮本武蔵」
...酒井どのの仰せにまかせて一筆余技をのこして参りたいゆえ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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