...しかし小説家佐藤春夫氏の時々詩を作る時にはそれは不思議にも余技である...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...――「海軍××学校教官の余技は全然文壇には不必要である」!半時間もかからずに書いた弔辞は意外の感銘を与えている...
芥川龍之介 「文章」
...近頃はそれと反対に「余技の下手なものは本技も下手だ」というまるで逆な気持ちになって来ました...
上村松園 「無題抄」
...やはり余技においても上手のようです...
上村松園 「無題抄」
...余技などというものではない...
高村光太郎 「自分と詩との関係」
...決して余技ではなくて本業だろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...本業と直接関係のある余技をやる種類のものを...
戸坂潤 「思想としての文学」
...閑(かん)中の余技(よぎ)として樂(たの)しむ僕達(ぼくたち)の棋戰(きせん)でさへ負けては樂(たの)しからず...
南部修太郎 「下手の横好き」
...それから余技の話になって...
野村胡堂 「胡堂百話」
...しかも余技に非ずと主張する二律反則の自己矛盾も...
萩原朔太郎 「小説家の俳句」
...余技に親しまうとする澄んだ精進の心のない野卑な夫に...
牧野信一 「蝉」
...詠歌(えいか)の如きは固(もと)よりその余技に属せしものならん...
正岡子規 「墨汁一滴」
...余技同然の生人形にも現われてたちまち妙技を認められ...
山本笑月 「明治世相百話」
...余技画をかくらしい...
吉川英治 「梅ちらほら」
...五輪書の序文の一節、兵法の理にまかせて、諸芸諸能の道となせば、万事に於てわれに師なしの流儀で、他の余技、書道も茶も放鷹(ほうよう)も蹴鞠(しゅうきく)も彫刻も、やったものと思われる...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...ただ余技の書道において聞えている近衛三藐院(このえさんみゃくいん)として...
吉川英治 「宮本武蔵」
...誰から受けておらるるか」「行く所でいささか余技の彫刻をなし...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それッぱしの余技をもとでに...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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