...彼の辞任は政治界における余弊を示している...
...長年の悪習によって、この組織には余弊が残っている...
...これ以上、その事件に対する余弊を残したくないので、早急に決着をつける必要がある...
...前年の不祥事の余弊が残ったまま、新年を迎えることになった...
...新政権が発足したが、前政権の余弊がまだ残っている...
...しかしその余弊は子規居士以後の発句の調べを粗雑にした...
芥川龍之介 「発句私見」
...その堆積の余弊は何んであろう...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...この人となるとまたエジプトの学風の余弊がかなりに強くひびいているようである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...ために二百余年の封建的な余弊がますます甚だしくなって...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...そうしてその余弊は仏師の堕落となり...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...実証的という言葉が往々いって実証主義の余弊を身に纏っているからと云うばかりではなく...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...世は上下とも積年の余弊に苦しみつかれている様を見ては...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...余弊済(すく)うべからざるものがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのこと自身は善いが、その余弊として、科学を実用化する地味な面の仕事を、軽視する風潮を生むことが、困るのである...
中谷宇吉郎 「科学と国境」
...学問と政治と相密着するの余弊ならん...
福沢諭吉 「学問の独立」
...如何(いか)に百千年来の余弊(よへい)とは云(い)いながら...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...畢竟(ひっきょう)漢学教育の余弊で...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...その余弊を受けて居るんで...
二葉亭四迷 「私は懐疑派だ」
...けれどもなお今日でもその余弊から脱し切れずに文学者などは往々橄欖の語を使い...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...所の者ことごとく合祀の余弊に懲(こ)り果てたり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...ですがこれは官尊民卑の余弊(よへい)とも云いましょうか...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...淫(いん)すればおのずからどんな道にも余弊(よへい)の生じるのは同じことで...
吉川英治 「新書太閤記」
...その余弊(よへい)で...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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