...肥料会社との交渉‥‥そのほか鰊漁(にしんりょう)の始まる前に漁場の持ち主がしておかなければならない事は有り余るほどあるのだ...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...目に余るほど遺憾(いかん)な振舞(ふるまい)をしたために...
海野十三 「爬虫館事件」
...やつと拳(こぶし)をひらき始めたやうな蕨を手に余るほど採りつゝ歩いた...
田山録弥 「父親」
...あり余るほど沢山います...
豊島与志雄 「林檎」
...まことに気の毒な方です!」それはあわれなファンティーヌに取っては身に余るほどのことだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...有り余るほど持っている身でありながら――この時...
中里介山 「大菩薩峠」
...有り余るほどの同情をすべてに持って下さったのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...今日も余るほどの...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...お静の眼にも余るほどの平次の脱線振りです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...讃之助が隆少年を愛して居ることは眼に余るほどで...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...「クラムなんかここにはあり余るほどいるのよ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...そのためには機会はあり余るほどあるのである...
久生十蘭 「黒い手帳」
...彼は手に余るほどの丸太ん棒を捜してきては...
三好達治 「測量船拾遺」
...硫黄も日本には有り余るほどあるのだが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...乳も余るほど出たし...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...六千人にも余るほどなもの」が一向堂を包囲したとなっている...
吉川英治 「私本太平記」
...十指に余るほどあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...小さな体に持ち余るほどの長刀(なぎなた)を...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索