...食うだけの金は余るほど出る」葉子は思わずぎょっとして息気(いき)がつまった...
有島武郎 「或る女」
...人の前に私を私以上に立派に見せようとする虚妄(きょもう)な心は有り余るほど持っていたけれども...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...有り余るほどいっぱいの歓喜と...
ジェイムズ・アレン James Allen 大久保ゆう訳 「朝に想い、夜に省みる」
...目に余るほど遺憾(いかん)な振舞(ふるまい)をしたために...
海野十三 「爬虫館事件」
...どうにも出来んほどの――あり余るほどの金を手に入れて...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...実に荷に余るほどのものを沢山着込んで生きている...
高村光太郎 「触覚の世界」
...そういうことは他の人々によってあり余るほど行なわれている...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...十尋(とひろ)に余るほどの大きさだった...
豊島与志雄 「楠の話」
...まことに気の毒な方です!」それはあわれなファンティーヌに取っては身に余るほどのことだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...が余るほどはない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...有り余るほど持っている身でありながら――この時...
中里介山 「大菩薩峠」
...乳も余るほど出たし...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...「おんなの口からはおこにもきこえようが、いかに堅固な城に拠ればとてたたかいに勝つとはきまるまい、余るほどの武器、精鋭すぐった大軍をもっても、負けいくさになるためしは数々ある...
山本周五郎 「日本婦道記」
...乳も余るほど出たし子供の肥立ちもよかった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...一日じゅう筧(かけひ)から余るほど水が出ていた...
山本周五郎 「風流太平記」
...日常到る処に眼に余るほど満ち満ちているのであります...
夢野久作 「少女地獄」
...六千人にも余るほどなもの」が一向堂を包囲したとなっている...
吉川英治 「私本太平記」
...十指に余るほどあった...
吉川英治 「新書太閤記」
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