...土産物(みやげもの)は木村が例の銀行切手をくずしてあり余るほど買って持たしてよこしたし...
有島武郎 「或る女」
...食うだけの金は余るほど出る」葉子は思わずぎょっとして息気(いき)がつまった...
有島武郎 「或る女」
...祭壇の前に集った百人に余る少女は...
有島武郎 「クララの出家」
...中には両手に余るほどの煎餅を懐ろに捻込みつゝ更に蜜柑の箱に吶喊するものもあった...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...あり余る者から取るつもりで...
谷譲次 「踊る地平線」
...地位などのあり余る者ならずして...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...私はあり余るほどの幸福の感じを...
豊島与志雄 「未来の天才」
...兵馬の思案に余るお君の身の上のことに話が廻って行くのは自然の筋道です...
中里介山 「大菩薩峠」
...二尺に余る料理屋のつけを懐中に呑(の)んで...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...眼に余ることばかり」「――――」「俺はつくづく徳川家の粟を喰(は)む気は無くなった...
野村胡堂 「江戸の火術」
...若い武士と眼に余る淫楽に耽って...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...高さ六尺にも余る素木の箱を...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...手に余る捕物ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三尺に余る両刃の剣というと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一年に余る野の臥戸ぐらしに衣裳はやぶれ落ち...
室生犀星 「野に臥す者」
...萩は野に余るくらいであって...
柳田国男 「雪国の春」
...両手に余るほどだった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...敵はあり余る手にまかせて...
吉川英治 「松のや露八」
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むくれる いても立ってもいられない 面がまえ
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