...千百キロに余る長い海岸線を持ち...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...あり余る財産を少しばかり減らしたほうが得じゃありませんかね...
江戸川乱歩 「影男」
...私どもに取っても感謝に余ることである...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...真に光栄身に余る気がした...
谷崎潤一郎 「泉先生と私」
...五社峠の峻嶮(しゅんけん)を越えて六里に余る道程であり...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...まっとうに見られないとは二十人に余る一族として...
富田常雄 「面」
...私の藩では、他に産物は無いが、米がかなり沢山出来るので、藩の士民が食べる外に、沢山余る...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...「拙者の家の書斎の窓は六尺だ、その六尺の窓から見ると、吾妻山の全体が見えて、まだ四五寸余る、それによって測量すると、あの山の高さは、まさに五尺四五寸のものだろうと思う」「ハ、ハ、ハ、ハ」嬉しそうに笑ったのは、この家の主人です...
中里介山 「大菩薩峠」
...身に余る福の神を背負いこむのだが……なかなかその人選が容易でないと...
中里介山 「大菩薩峠」
...要するに貴方の小説に有り余る程出てくるのは一種独特のムードでしょう...
「木下杢太郎著『唐草表紙』序」
...幅五寸に余る金の縁をつけて見ると...
夏目漱石 「三四郎」
...尺に余る緑の黒髪を...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...身に余る野心を抱いたこともありますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あり余るほど証人があります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二円余る?」「夜泣きの「当り矢」さんが...
火野葦平 「花と龍」
...母親から呉れる毎月の生活費は余るくらいあった...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...二百坪に余る御殿造りの母屋(おもや)に...
山本周五郎 「風流太平記」
...お金はあり余るうえ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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