...こういう証人があり余る程出て来たのだ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...警察の方ではそんなにあり余る程手懸りはないのだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...そして世間にはあり余る程の「通俗哲学」が横行している...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...二人の手に余ることでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...私の藩では、他に産物は無いが、米がかなり沢山出来るので、藩の士民が食べる外に、沢山余る...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...腕に覚えあり余るつわものには相違あるまい――そうだとすれば...
中里介山 「大菩薩峠」
...三人――ちょっと胸算用(むなざんよう)に余るところがありますね」「面白いです...
中里介山 「大菩薩峠」
...十に余る大国はそれぞれ相結び相闘って干戈(かんか)の止む時が無い...
中島敦 「弟子」
...眼に余る蜜柑の葉は...
夏目漱石 「草枕」
...今より思慮に余る大難があろうとも思われません...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...三十人にも余る男女の酒客は...
久生十蘭 「魔都」
...娘は今年で三十に余るのですが...
北條民雄 「間木老人」
...附近の消防のみにては手に余る模様である...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...あり余る若さと鬱(うつ)のやりばとして...
吉川英治 「私本太平記」
...余るところの銭糧(ぜにかて)はこれを車馬に積んで水滸(すいこ)の寨(さい)へ持って帰った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...眼に余るほどな人数であるし...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...敵はあり余る手にまかせて...
吉川英治 「松のや露八」
...いかに多くても余るほどは寄るまい...
吉川英治 「源頼朝」
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