...余りにデリケイトに出来ていたのである...
芥川龍之介 「鼻」
...それが次第に収縮していくうちにある微粒子は余りに大きな速度を得るために表面まで落下することができなくなる...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...晩年余りに感服しなくなってからもなお修辞上の精妙を嘖々(さくさく)し...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...余りにも奇怪な事実を...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...一つには余りにも熱心な義兄の手前...
谷崎潤一郎 「細雪」
...田中は私の余りに狼狽(ろうばい)した手紙に非常に驚いたとみえまして...
田山花袋 「蒲団」
...愁傷の余りに失心しようとした...
寺田寅彦 「柿の種」
...且つ余りに沈欝なるが為に...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...余りにきっぱりとしているので...
豊島与志雄 「春」
...叫声は余りにも声高となり必要は余りにも明かとなってもはや抗し得なくなるまでは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...山人にとっては余りにテンポが早すぎる現代である...
百瀬慎太郎 「案内人風景」
...それが余りにも古典であって...
柳宗悦 「民藝四十年」
...それにしては余りに大胆で...
夢野久作 「死後の恋」
...はしなくも、かれは、自分のかけたワナに懸って炎の中で、自刃し、かれを通じて、西国方面の陰謀や、密貿易仲間のうごきが、どういう現状にあるかは、ついに今度の調査では、余りにも、広汎(こうはん)に亙(わた)りすぎて、知るを得なかったが、この方面の、幕府にとっての危険なる欠陥も、ゆるがせに出来ないものになっていることは、間違いない...
吉川英治 「大岡越前」
...余りに池へ臨んでいるため...
吉川英治 「黒田如水」
...余りに神格化されすぎた大楠公だったし...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...余りにも諸書に明瞭である...
吉川英治 「随筆 新平家」
...余りにもいたいたしい...
吉川英治 「日本名婦伝」
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