...理由なくお断りになるとは余りです...
石川啄木 「鳥影」
...変節を悪む余りであることを知るものは少なかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...「あゝこれは字余りでした...
薄田泣菫 「茶話」
...人口四千余りで、金木町より少いやうだが、町の歴史は古いらしい...
太宰治 「津軽」
...余りできすぎたのじゃよ...
太宰治 「ロマネスク」
...年は二十余りであった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「田七郎」
...夏休過ぎて家を立去つた軍治は一月余りで突然帰つて来た...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...滄桑(そうそう)の感に堪えない余りである...
永井荷風 「里の今昔」
...その余りでもって...
中里介山 「大菩薩峠」
...糸の命はわずかに尺余りである...
夏目漱石 「虞美人草」
...高さは一尺余りであった...
夏目漱石 「道草」
...一年余りでナショナルリーダーを五まで上げてしまい...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...今ごろは食うあてもなくなり、人の門(かど)に立って、どうぞや、お余りでもと、物乞いをしているのだろう...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...たった一年余りで彼女との約束を破ってしまったのだ...
平林初之輔 「秘密」
...重複したりかき集めたりした本を私が出したのでは余りですものね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...八木から一里余りで鹿糠の宿へくると...
柳田国男 「雪国の春」
...余りではございませんか)と...
吉川英治 「三国志」
...この間の金の余りで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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