...湯治は余の目的に非ず...
大町桂月 「阿武隈川水源の仙境」
...余の服装が紺飛白(こんがすり)の単衣(ひとえ)と白地の単衣との重ね着であった事をどういうものだか今だに記憶して居る...
高浜虚子 「子規居士と余」
...けれども居士の口より何故に人に相談せぬかとの非難を受くることは余の甘受し難きところのものであった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...三千四百トン余のタービン船で...
寺田寅彦 「札幌まで」
...余はものゝ影が余の立つ方に近づきつゝあるに気づいた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...泰西人の北斎に関する著述にして余の知れるものに仏国の文豪ゴンクウルの『北斎伝』...
永井荷風 「江戸芸術論」
...余寒の時節芝居小屋に出入するは余の恐るゝ所なり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...御心置なく申し聞けられたい」「余の儀でもござらぬが...
中里介山 「大菩薩峠」
...顫えている余の車は長き轅(かじ)を長く連(つら)ねて...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...顔は余の眼に入らぬ...
夏目漱石 「草枕」
...余が監督官は巡査の小言に胆(きも)を冷したものか乃至(ないし)はまた余の車を前へ突き出す労力を省(はぶ)くためか...
夏目漱石 「自転車日記」
...この穴を紹介するのが余の責任である...
夏目漱石 「写生文」
...余の見る所を以てすると...
夏目漱石 「文芸委員は何をするか」
...余の奇麗(きれい)な革鞄(かばん)を橋本のものだと思い込んで...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...昭和廿年花季の戦火に巣鴨花街の僑居を焼かれてから早や二年有余の歳月がながれ去つた...
正岡容 「巣鴨菊」
...もし余の邪推を明(あきらか)にいはば...
正岡子規 「墨汁一滴」
...丈余の樹の梢(こずえ)を...
吉川英治 「剣の四君子」
...二丈余の鉄梯子を馳け登って行った...
吉川英治 「三国志」
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