...その口説を私がもて余す瞬間を...
梅崎春生 「庭の眺め」
...だが爆発までに余すところはたった三時間だったのである...
海野十三 「獏鸚」
...もう余すところは...
海野十三 「夜泣き鉄骨」
...その一つを時々持て余すが...
種田山頭火 「行乞記」
...もはや現実に存在する諸科学を余す処なく...
戸坂潤 「科学方法論」
...しかもジャン・ヴァルジャンにとってはその修道院から牢獄まではただ一歩を余すのみだったからである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...宮武外骨(みやたけがいこつ)氏の『筆禍史(ひっかし)』は委(つぶ)さにその事跡を考証叙述して余すなし...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...持て余すくらいなら製造しなければいいのだが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...余すところあと二(ふ)た月...
野村胡堂 「江戸の火術」
...また西宮が持て余すほど泣いた...
広津柳浪 「今戸心中」
...(料理は総て五人前宛なれど汁は多く拵(こしら)へて余す例(ためし)なれば一鍋の汁の価と見るべし)その汁の中へ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...論じて余すところがなかった...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...余すところなく示している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いささか煩悩(ぼんのう)を余すのみ」と...
吉川英治 「三国志」
...持て余すような健康と智と豪気とを併せておられるような御肉体だ...
吉川英治 「私本太平記」
...辺界の小城小城を余すなく結束させ...
吉川英治 「新書太閤記」
...「そんな持て余す小僧なら...
吉川英治 「宮本武蔵」
...しかし、その期間も、はや八、九年過ぎて、余すところは、一年ばかりしかない...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??