...余りにみすぼらしい気のするものだった...
芥川龍之介 「子供の病気」
...旬日に余る旅、しかも多く人の難とする険所をのみ選みし行(こう)なれば、旅中の珍談奇談山のごとし...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...顧みれば既に十余年以前...
高木敏雄 「比較神話学」
...村でも持余されたほどの放埒者であつたといふ...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...春光台腸(はらわた)断(た)ちし若人(わこうど)を偲(しの)びて立てば秋の風吹く余等は春光台を下(お)りて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...余(マツカーシー)自身はパーネル氏と相伴ひて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その頃余が修繕を依頼せし服部製の懷中時計をとゞけくれたり...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...哥沢節(うたざわぶし)を産んだ江戸衰亡期の唯美主義(ゆいびしゅぎ)は私をして二十世紀の象徴主義を味わしむるに余りある芸術的素質をつくってくれたのである...
永井荷風 「伝通院」
...余り夫子に親しみ過ぎ狎(な)れ過ぎたための慾(よく)の云わせることかも知れぬ...
中島敦 「弟子」
...この旅の姿と旅人の心情とを描き出して余すところがない...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...彼女はまず彼女の下宿に余計なものを付け加えるのを削除した...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...そして種々(いろいろ)な余所の物事とそれを比べて見る...
ホフマンスタアル Hugo von Hofmannsthal 森鴎外訳 「痴人と死と」
...余りにも忙しくてスパロウ警部補とは電話ですら連絡できなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...凡そあたりには著名なる処とてもなく全く発展の余地もない辺鄙な一劃で電灯の光りでさへもが音無宿まで赴かぬと拝まれもせぬ草深さだつた...
牧野信一 「剥製」
...残余の表も同様の結果を示している...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...彼は父の代からもう三十余年も紀平に勤めている一徹で頑固で...
山本周五郎 「つばくろ」
...「おう、森の人数か」「さん候う」「柴田権六にてあるか」「御意!」「早かったぞ」賞(ほ)めて、鐙立(あぶみだち)に伸び上がりながら信長、「して、人数は」「森可成(もりよしなり)の手に百二十騎、柴田権六が手に八十騎、あわせて二百余...
吉川英治 「新書太閤記」
...約百二十余名への賞賜を...
吉川英治 「新書太閤記」
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