...何食わぬ顔で元通り郵便受けに投げ入れ...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...そして、何食わぬ顔で、又元の楽屋へ引返し、喜劇「黄金仮面」の主役を演じさえしたのだ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...彼は何食わぬ顔で紙幣を取れというのです...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...何食わぬ顔で通過ぎてしまうのですけれど...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...そこで、私は色々考えた末、曲者はまさかこのレストランの二階まで感づいていないだろうと思ったので、二冊の帳面を、そこの長押(なげし)に懸けてあった、古い額の、表装の破れ目から、ぐっと押こんで、一寸見たのでは少しも分らぬ様にして置いて、何食わぬ顔で、そのまま自宅に立帰ったのである...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...彼は何食わぬ顔で警察のやり方を見ていたのです...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...帯のあいだからとりだした紙包みの白い粉を、ザラザラとながしこむと、何食わぬ顔で、しゃもじをもってしずかにかきまわしています...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...何食わぬ顔でたわいもない冗談ばかり云い合って居た...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...それから、日本の極北パラムシロ島近海へ往って、何食わぬ顔で、日本の漁船から、紅鮭(べにざけ)をうんと買込んで、ラッコやオットセイといっしょに、冷凍室に詰込んでしまった...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...こうしてバーニ医師は邸宅に何食わぬ顔で戻り...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...半時間以内に手紙の中身が見られるだろう」猫背のロシア人が何食わぬ顔で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...何食わぬ顔で賭けやす...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...ここにモンテーニュは何食わぬ顔で以上のように書いているが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そうしておきながらまた何食わぬ顔で...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
便利!手書き漢字入力検索