...何者かが窓外(そうがい)にしのびより...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...何者かが歩いているのを見たことがある...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...何者かが、外からドアを開こうとしているのだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...どこの何者かも知らない婦人とのロマンスだのという...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...何者かが住んでおったものと見えて...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...人界の子の何者かアキルリュウスに敵し得む!とある神明傍に彼の禍拂ひ捨つ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...何者か海賊たらざりしものある...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...科学者の道が何者かの圧迫をうけているともみられる...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...壮年の何者かが来たわけであり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...それはあたかも甲冑(かっちゅう)をつけた何者かがその斧を手に持って...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...はじめて聲をあらはして何者かに答へてみせた...
室生犀星 「星より來れる者」
...何者かがそれを動かしているのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...叔父上っ、叔父上のお部屋へ、何者か、忍びこみましたぞっ」大きく家の内へ告げておいて、主殿はすぐ往来へ躍り出ていた...
吉川英治 「大岡越前」
...どこの何者か」「おれは県(しょうけん)の許(きょちょ)だ」「賊か...
吉川英治 「三国志」
...「おまえは、何者か」と、ただすと、さらに四辺をうかがいながら、「袁紹の臣で陳震(ちんしん)と申すものです...
吉川英治 「三国志」
...おそるべき死の坑穴(こうけつ)が何者かの手で掘られている...
吉川英治 「神州天馬侠」
...アリャ何者か!」啓之助はみじめなほど口吃(くちごも)って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...しかもその顔は彼がかつて見た何者かの顔に似ている様な感じがする...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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