...のみならず彼等の中(うち)の何者かが...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...彼は己れ自らの靈に何者かの與へられることを覺える...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...どこかで何者かの聲がした樣だ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...何者かが、両腕をおさえているのだ...
海野十三 「崩れる鬼影」
...そばでは何者かが...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...しかし何者かに口を塞(ふさ)がれ...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...焔の上へ何者かの手で立たせられたように...
直木三十五 「南国太平記」
...側にいたらしい何者かが彼の許を去った...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...何者かによって誘拐されました」局長は飛上って...
久生十蘭 「魔都」
...アパート有明荘で松谷鶴子が何者かに殺害されたと思惟される時間に...
久生十蘭 「魔都」
...何者かによって巧みに誘拐されたのである...
久生十蘭 「魔都」
...是非(ぜひ)ともそれを持ってきてくれる何者かに依頼(いらい)せねばならないように...
牧野富太郎 「植物知識」
...そういう私はソモソモどこの何者か...
夢野久作 「冗談に殺す」
...恰(あたか)も何者かに導かれるように...
夢野久作 「復讐」
...「こんどの戦には、始終玄徳を扶けてきた従来の帷幕(いばく)のほかに、何者か、新たに彼を助けて、計(はかりごと)を授けていたような形跡はなかったか」彼の問いに曹仁が答えて、「されば、ご名察のとおり、単福(たんふく)と申すものが、新野の軍師として、参加していたとやら聞き及びました」「なに、単福?」曹操は小首を傾けて、「天下に智者は多いが、予はまだ、単福などという人間を聞いたことがない...
吉川英治 「三国志」
...何者かと問えば、何者か? と、同じように動揺(どよ)めき惑うばかりだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...何者かが乱暴狼藉を働いたらしい跡がある...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...あの綾部大機とは何者か...
吉川英治 「柳生月影抄」
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