...おどおどと何者かを見つめているようにも...
有島武郎 「或る女」
...すると、床下では、ごとんごとんとつづけざまに音がしたが、やがて何者かが、こっちへごそごそはい出して来る様子...
海野十三 「火星兵団」
...彼女は何者かということがハッキリ分ったような気もする...
海野十三 「蠅男」
...何者かのえたいの知れぬ妖術で...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...お作がやっている仕事を何者かが傍から邪魔をして...
田中貢太郎 「妖怪記」
...暗夜でございましたから何者かを認めなかつたのは殘念だが...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...迫る用事は何者か?我は怒れどアカイアの中に汝は愛の友』186 ホメーロスの詩中...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...何者かに襲われました...
中里介山 「大菩薩峠」
...外からの何者かの気配があるからです...
中里介山 「大菩薩峠」
...何者か暗窖(あんこう)の中へ降りていったのであろう...
夏目漱石 「幻影の盾」
...他の者とは別個の何者かが潜んでゐることを感知してゐた...
新美南吉 「登つていつた少年」
...壮年の何者かが来たわけであり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...アパート有明荘の勝手口から何者かによって誘い出され...
久生十蘭 「魔都」
...何者かが木の枝で彼の足を擲つやうな気配がする……...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...答えはなかったがその瞬間何者かが離れていき...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...何者かに依ってなぐさめてもらわねばならぬ理由を持っていた...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...外より何者かが入り来りて...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...何者かと問えば、何者か? と、同じように動揺(どよ)めき惑うばかりだった...
吉川英治 「新書太閤記」
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