...オイデオイデをして招く何者かがいた...
海野十三 「深夜の市長」
...外部から何者かが忍び入った形跡絶無なことであった...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...浴場の中に何者かがいたことは間違いないらしく思われます...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...何者かが懐中電灯をてらして...
江戸川乱歩 「大金塊」
...それは十日ほど前に例の妖婦笹屋の有喜子が何者かに殺害されたのです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...今にもこの闇(くら)い森の奥から何者かが...
橘外男 「逗子物語」
...幽霊滝から二度まで名を呼んだ何者かの声の話をした時に彼等は同情の叫びをあげた...
小泉八雲 田部隆次訳 「幽霊滝の伝説」
...老庵主から頼まれた何者かの見守りに当るらしくありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...壮年の何者かが来たわけであり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...じっとしていられなくなって何者かがおれを引いているような気がする...
室生犀星 「寂しき魚」
...しかも彼は一日ずつ何者かに力を掠(かす)められてゆくもののように...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...何者かに追いかけられるように...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...また何者かその地中から頭を上げて...
吉江喬松 「五月雨」
...何者か門をたたく...
吉川英治 「江戸三国志」
...予に毒をのませんと計った首謀者は何者か」「三歳の童子ですら...
吉川英治 「三国志」
...同時に、さては何者か、妖気を放術してさまたげているにそういないと知ったから、かねて果心居士(かしんこじ)におしえられてあった破術遁明(はじゅつとんめい)の急法をおこない、蝶群(ちょうぐん)の一角(かく)をやぶって、無(む)二無(む)三に、鷲(わし)を飛ばそうとすると、クロは白蝶群(はくちょうぐん)の毒粉(どくふん)に眩暈(よっ)て、翼(つばさ)を弱められ、クルクルと木(こ)の葉おとしに舞いおりた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...すると、数日の後、敵の猛将、坪坂伯耆守(つぼさかほうきのかみ)が、戦線を巡視中に、何者かに、鉄砲で狙撃(そげき)され、敵の士気はにわかにみだれているという報がはいった...
吉川英治 「新書太閤記」
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武士は食わねど高楊枝 別れ路 一事件
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