...おどおどと何者かを見つめているようにも...
有島武郎 「或る女」
...何者かが窓外(そうがい)にしのびより...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...何者かの射つ機関銃のために...
海野十三 「蠅男」
...何者かの手によって外へ洩れて大問題になっているのです」「ほう...
海野十三 「爆薬の花籠」
...トラ十をおさえてくれる何者かの方へ応援したのがいいのだとは思ったが...
海野十三 「爆薬の花籠」
...すぐ側の木立の蔭に何者かが忍んでいた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...つまり何者かが、あらかじめ彼のうえにおっかぶさるようにして立っていたのであった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...抜き取った奴は何者か...
中里介山 「大菩薩峠」
...突然何者か表の雨戸を破(わ)れるほど叩(たた)く...
夏目漱石 「琴のそら音」
...裏返しの皮外套(トゥループ)を著た悪党がいつたい何者か...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...塙二郎(はなわじろう)は国学者として不臣なりとて何者かに首を斬(き)られ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...こんなに孤独で? こんなに空(むな)しくって?」何者かの声が彼に問うた...
堀辰雄 「菜穂子」
...何者かが高笑いするさまは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...何者か知らず大きな卑怯な事実が動き流れていることは...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...何者かが松井田の城を...
吉川英治 「篝火の女」
...――留守の餌をねらう狼が何者か...
吉川英治 「三国志」
...「何者か」とばかり...
吉川英治 「私本太平記」
...何者かに強迫されて...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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