...これは何れも百年以上の長寿を保ちたる前世紀の遺物なり...
石川啄木 「閑天地」
...何れも朝から村中の善男善女を其門に集めた...
石川啄木 「鳥影」
...而して右は何れも數年前若しくは十數年前の發行に係るものにして...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...それでは今は何れとも決著の仕樣もない訣故...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...何れも途中から姿を消してしまい...
上村松園 「想い出」
...何れも一個の附加言にして...
高木敏雄 「比較神話学」
...何れの国民の神話に於ても...
高木敏雄 「比較神話学」
...」こう云って、声を揃えて笑ったのは、何れも老人で、二人とも今年は算え歳の六十三である...
辰野隆 「記憶ちがい」
...同前 同前何れも面部の周圍(しうゐ)に沿(そふ)て横長き橢圓形(だえんけい)の隆まり有り...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...併し吾々にとって今問題となるのはこの何れでもなくして正に現象としての意識である...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...では、形式的論理と弁証法的論理と、何れが、存在・世界・の説明に於て優れているか...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...何れあなたの寺の住職とも相談の上...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...が何れにしても、みさ子の鼻はそれほど高くなくてよかった...
豊島与志雄 「小説中の女」
...何れにしても怪しむべく...
長岡半太郎 「原子核探求の思い出」
...何れにもハチとクモの姿は這入つてはゐないのだ...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...ゆえに何れの書物を見てもこの麦門冬の実を染料に利用することは当然一向に書いてないが...
牧野富太郎 「植物記」
...何れもモンテーニュ学者であり医者である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人跡未(いま)だ何れよりも到(いた)る能はざりしに因(よ)れり...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
便利!手書き漢字入力検索