...判然とはその何れにも従わせることの出来ない幾多の心的活動を発見するだろう...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...何れが主で何れが従であるかに在る...
石原莞爾 「戦争史大観」
...私は何れの場合に於ても私の真実は恐らく――それが複雑であればある程...
伊藤野枝 「嘘言と云ふことに就いての追想」
...何れも興味ふかく読んだ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蘭郁二郎氏の処女作」
...何れの点も得心の行くまで考へて見ることは出来ぬ...
丘浅次郎 「理科教育の根底」
...何れも人格の神を有し...
高木敏雄 「比較神話学」
...六宮(りくきゆう)の粉黛(ふんたい)何れ劣らず粧(よそほひ)を凝(こ)らして...
高山樗牛 「瀧口入道」
...併し両者は何れも日常語(常識的概念)であると同時に専門語(専門的概念)であり得た...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...何れにしてもカントに於ては空間表象は空間直観として取り扱われる...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...又更に此の瞬間此の場処に於て向の二つの因果関係の何れもが又如何なる因果関係もが行なわれなかったにしても...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...思切つて此何れ果さゞるべからざる義務たる苦を果し...
朝永三十郎 「學究漫録」
...これ等は何れも當時の支那人が考へた世界の限りを云ひ表はしたる地理學家の言たるに過ぎない...
内藤湖南 「禹貢製作の時代」
...今は何れかと云へば実施の時代である...
中原中也 「芸術論覚え書」
...それらの何れをとりあげて見ても...
牧野信一 「気狂ひ師匠」
...もう何れ位ゐ出来あがりましたの...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...彼の魔術師の子孫、何れの町に、如何なる姿に身を窶して潜み居るやもはかり知れざればなり...
牧野信一 「変装綺譚」
...その人は何れ位ゐの速さで駆け続けなけれはならないだらうか――彼は...
牧野信一 「山を越えて」
...何れが是か非かの論は古代にもあったし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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