...何れも眠相な眼をして出て來た...
石川啄木 「天鵞絨」
...何れ何処へか御縁附きになるのだが...
内田魯庵 「犬物語」
...の何れであるかに迷はないで...
高田力 「ベーシック英語」
...何れも後人が説明の爲に設けた想定神に過ぎない...
竹内勝太郎 「淡路人形座訪問」
...車内の客は何れも惜しいものだと舌鼓(したつづみ)うつ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...それ故何れにしても幾何学にはそれに固有な直観がなければならない...
戸坂潤 「幾何学と空間」
...そしてそれらは何れも当の作者には不快となる...
豊島与志雄 「月評をして」
...何れとも選び難くなったことが...
豊島与志雄 「反抗」
...何れだけ彼女の生活が野生の小兎に似てゐたか...
中沢臨川 「愛は、力は土より」
...彼等は何れも勇立つてゐた...
中原中也 「校長」
...新たに従来ない様な句法を採り入れるか何れかによらねばなるまい...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...と云つても何れ位の時間が其処に挿まれたのか...
牧野信一 「青白き公園」
...そのうちの何れに就いても私は無関係で唖だつた...
牧野信一 「或る日の運動」
...君や私の母から私の文芸作品を望まれてゐながら何れも約を果してゐない...
牧野信一 「素書」
...あれこれと読むので何れも半分までもすゝんでゐない...
牧野信一 「読書と生活」
...「嘆きの孔雀」について直接御手紙下すつた方へ何れ暇になつてから御返事いたさうと思つては居りますが...
牧野信一 「〔編輯余話〕」
...語原が不明なのだから何れが正しいとも言へぬ...
柳田國男 「食料名彙」
...何れも籾播(もみま)き以前から苗代の真中に立てられ...
柳田国男 「年中行事覚書」
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