...何とも思っていないんだから...
芥川龍之介 「上海游記」
...愛情が濃かだとか何とか言つてな...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...何とかいう茶人がたてる抹茶を服みながら...
上村松園 「明治懐顧」
...何となくそうも思われないのです...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...夫婦は花道を伝って行くときに何とは知らずに手足が引き締まるような気がした...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...何とか早く身を固めさせなければと...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...何と言つたつてお前はこの俺を息子にして喜んでゐるのではないか...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...そうしたわけでそんな家(うち)の厄介(やっかい)になったりするのが何ともいえず欝屈(うっくつ)であったが...
近松秋江 「霜凍る宵」
...それはとにかく「四時」「九時」と時刻を克明に書いている所に何となく自分の頭にある子規という人が出ているような気がする...
寺田寅彦 「子規自筆の根岸地図」
...早く何とかしないと...
中里介山 「大菩薩峠」
...何となれば、彼は藝術家であり、批評家である以前にマルクス主義者でなければならぬからである...
平林初之輔 「政治的價値と藝術的價値 マルクス主義文學理論の再吟味」
...高い資本(もとで)を費(つこ)うて東京の学校へ入っとるのかい」「そないな悪口は勝らには何ともないがな...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...この最中(もなか)に何とて人に逢う暇(いとま)が……」一たびは言い放して見たが...
山田美妙 「武蔵野」
...しかし何となく心細くなったので...
夢野久作 「恐ろしい東京」
...余りに飢えるとしまいに空の胃ぶくろが腹の中で暴れ抜くのが何とも苦しい...
吉川英治 「黒田如水」
...こいつは何とも分らんな」「いえいえ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...わしら二人の兄弟に何といったか!」「……殿...
吉川英治 「親鸞」
...……眼前のうらみはすべて涙と共に嚥(の)んでいようじゃないか」「しかし、お家の危機をどうするか」「それだけを、何とか、必死に支えよう...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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