...何くわぬ顔をして下へ降りて来ると...
海野十三 「階段」
...何くわぬ顔をしてひきたてられて行き...
海野十三 「太平洋魔城」
...何くわぬ顔できいていなければならなかったのだからね...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...そのまま何くわぬ顔で...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...本物の方は何くわぬ顔で今まで通りの生活をつづける...
江戸川乱歩 「断崖」
...昼間は何くわぬ顔をしていましたが...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...一人の若いアイルランド人がわたしに告げぐちしたところによると、これもアイルランド人の隣人シーリーは、わたしが車ではこんでいる留守に、まだちゃんとしていて、真っすぐで、打ち込むことのできる釘やツボ釘や大釘をポケットにしまいこんだそうだが、わたしがもどったときは、何くわぬ顔で、お早ようをいい、のどかそうに取こわしの跡をあらためて眺めまわした...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...何くわぬ顔して一こと書き加えていたという事実に就(つ)いては...
太宰治 「狂言の神」
...一人でそっとやってやれ」新一は帳面を懐に隠して何くわぬ顔をして家へ帰って来た...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...何くわぬ顔をして己(じぶん)の家へ帰って往った...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...何くわぬ顔をしていた米は...
田中貢太郎 「妖蛸」
...何くわぬ顔であたりを見まわしていた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「カシタンカ」
...何くわぬ顔をして妻の帰りを待っていたのです...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...何くわぬ顔で警視庁へ電話をかけたのだ...
平林初之輔 「犠牲者」
...何くわぬ顔付で出仕して行ったが...
室生犀星 「花桐」
...私は何くわぬ顔をしてその店に入り...
柳田国男 「故郷七十年」
...「誰か?」どきっとしながらも、何くわぬ顔して、箒(ほうき)の手をうごかしていた...
吉川英治 「三国志」
...また何くわぬ顔で...
吉川英治 「新・水滸伝」
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