...一とせ江戸にて何がしが歳旦びらきとて翁を招きたることあり...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...何がしかの金銭(かね)になるものなら...
薄田泣菫 「茶話」
...何がしの金子(きんす)をそそくさと袂(たもと)にほうり込んで...
太宰治 「新釈諸国噺」
...陸奥(みちのく)一円にかくれなき瀬越の何がしという大賊...
太宰治 「新釈諸国噺」
...何がしかの餞別(せんべつ)を紙にひねってくれ...
徳田秋声 「縮図」
...業病からの何がしかの回復といった物語を連想するのだった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...聞くともなしに傳へ聞く其明けの日は信如が何がしの學林(がくりん)に袖の色かへぬべき當日なりしとぞ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...父が詩文の友成ける何がしの伯父來あひて...
樋口一葉 「反古しらべ」
...何がしまつたんだ...
北條民雄 「道化芝居」
...――但しその夫人はドイツ人で何がし侯爵夫人とでも言ひたいくらゐに押し出しの立派な老婦人...
堀辰雄 「エトランジェ」
...第一どこに何がしまってあるんだか少しも分らない」などと呟(つぶや)いていた...
牧野信一 「地球儀」
...朋輩(ほうばい)の何がしは三年のつとめ済んで...
正岡子規 「旅」
...(四月八日)一 人間一匹右返上(へんじょう)申候但時々幽霊となつて出られ得る様以特別(とくべつをもって)御取計可被下(くださるべく)候也明治三十四年月日 何がし地水火風(ちすいかふう)御中(四月九日)余の郷里にては時候が暖かになると「おなぐさみ」といふ事をする...
正岡子規 「墨汁一滴」
...(五月四日)岩手の孝子(こうし)何がし母を車に載せ自ら引きて二百里の道を東京まで上り東京見物を母にさせけるとなん...
正岡子規 「墨汁一滴」
...何がしといふ若者は...
三好達治 「海辺の窓」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...此処(ここ)には何がしまわれているかということまで...
室生犀星 「津の国人」
...」「しぶったれ!」「何がしぶったれや!」「まアまア伯母やんみたいなしぶったれて...
横光利一 「南北」
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