...全体の調子は、もう全く枯れ切った雑草や灌木の、黒ずんだ褐色である...
石川欣一 「可愛い山」
...試(こころ)みに諸君は身体の調子のよいときに...
海野十三 「西湖の屍人」
...巧(たくみ)に身体の調子を取って...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...のみならずこの句全体の調子からしても...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...それもあったかもしれないが既に体の調子が悪くなってたのではあるまいか...
中勘助 「胆石」
...写真は今までも度々撮られて来たのであるが、写真には傷痕の方が印象強く写るのと、全体の調子が、乾板では濃淡(コントラスト)が薄く出るようなものであるために、どうしてもこの色の鮮かさの感じが出ないのである...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...総体の調子が崩(くず)れるから...
夏目漱石 「永日小品」
...体の調子でも悪いのだろう...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...」あいつも死んだら他の奴と一串にさされるのか――身体の調子が少し悪くて...
原民喜 「雀」
...母もとてもよく自分の身体の調子が悪いことの原因を知っていて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...どうもひどく身体の調子が悪いんで...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...まったく身体の調子がいい気がするし...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...身体の調子は、すぐに恢復したので、仕事にも出たけれども、なにをやっても、まるで、張りあいがないのである...
火野葦平 「花と龍」
...この頃の体の調子から苦労ではないし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それでも今のような私の体の調子で...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...体の調子は決してわるくないと思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ただ富田の笑う声がおりおり全体の調子を破って高くなる...
森鴎外 「独身」
...昨日から体の調子がわるいというんで...
吉川英治 「新・水滸伝」
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