...身体じゅうが松花(まつはな)のように黄ばんで...
魯迅 井上紅梅訳 「鴨の喜劇」
...体じゅうが汗びっしょりになり...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...裸体にしてみるとその胸板には思いのほかの厚みがあって体じゅうに溌剌(はつらつ)とした健康感が溢(あふ)れているのに...
谷崎潤一郎 「鍵」
...わてかて体じゅう引っ掻いたるわ!」「痛...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...体じゅうをぴくぴくと痙攣(けいれん)させながら...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...子供の不思議な焼死――瓦斯の火で身体じゅうが火ぶくれになるようなことがあるはずはないのだ――それからすぐに母親の家出...
平林初之輔 「夏の夜の冒険」
...体じゅうに暑さと何かが射しとおしたようなくたびれ工合でかえりました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こっちの体じゅうが惹きこまれてしまって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼らは体じゅうを剃(そ)る...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...歓声となり体じゅうの熱気と感動を空へ放って...
吉川英治 「上杉謙信」
...一そう体じゅうの血を熱くした...
吉川英治 「黒田如水」
...癌(がん)は体じゅうにできている物じゃない...
吉川英治 「三国志」
...体じゅうの硬(こわ)めをほぐした...
吉川英治 「私本太平記」
...藤房はさらに体じゅうのものをふりしぼって...
吉川英治 「私本太平記」
...体じゅうから意識的に発したものだけに...
吉川英治 「私本太平記」
...体じゅうで息をはアはアいわせながら引き揚げて来るようなこともしばしばだった...
吉川英治 「私本太平記」
...往来では婆が体じゅうの土をはたいて何か呟(つぶや)いている...
吉川英治 「新・水滸伝」
...身体じゅうに……そんなに」傷々(いたいた)しげに...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索