...然し、住僧は居ないで、切り下(さ)げの老婦人が一人、寺の片隅に居るだけで、塗り骨のまいら戸のある玄関から庭に面した部屋々々まで、全部を或る役人に貸して居るので、そこの子供が私の友達であった...
岩本素白 「こがらし」
...温泉寺の住僧遷化(せんげ)の前年に...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...或年(あるとし)の住僧此塔の出たる時天を拝していのる...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...住僧の心には死(しぬ)がいやさに無望塔(のぞみなきたふ)なるべし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...「崎浜談議所の住僧権大僧都阿闍利暁印が記録略に曰く...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...住僧達喜びの余り老若七十余人華を散し...
中里介山 「法然行伝」
...清水寺の住僧別当入道惟方卿の娘粟田口禅尼というような人がふしぎの奇瑞を感じたということがある...
中里介山 「法然行伝」
...山が浅いのと住僧の俗化とのために幽邃閑雅の趣に乏しい...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...ふつうの住僧の部屋とかわりはない...
吉川英治 「大岡越前」
...住僧もいぬ古びた小寺がございました...
吉川英治 「私本太平記」
...光明寺(こうみょうじ)の住僧がひとり一緒だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...明るいうちにと、光明寺の住僧は、日吉に支度させて、連れて出た...
吉川英治 「新書太閤記」
...若い住僧が二人して維持していたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...住僧たちも可愛がって...
吉川英治 「新書太閤記」
...日吉もよくやっているといっておいたぞ」住僧の一人がいうと...
吉川英治 「新書太閤記」
...托鉢に歩いている二名の住僧は...
吉川英治 「新書太閤記」
...他にこんな悪戯(わるさ)をする童(わっぱ)はない」「どうしてくれよう」二人の住僧は...
吉川英治 「新書太閤記」
...だから納所(なっしょ)にいるお小僧までが――もっとも小寺(こでら)なのでほかに住僧はないが――びたびたという尻切れ草履(ぞうり)が寺内に聞えてくると...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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