...大分(だいぶん)住み心地がいゝといふ事だ...
薄田泣菫 「茶話」
...阪神間ほど住み心地のよい和やかな土地はないように感じる...
谷崎潤一郎 「細雪」
...住み心地(ごこち)の好いように造作を造りかえた...
徳田秋声 「仮装人物」
...そして葉子の言葉どおりちょっと住み心地(ごこち)のいい間取りで...
徳田秋声 「仮装人物」
...階下(した)の抱えたちの寝起きする狭苦しさとは打って変わって住み心地(ごこち)よく工夫されてあった...
徳田秋声 「縮図」
...前の家からみると周囲(まわり)なども綺麗で住み心地がよさそうであった...
徳田秋声 「爛」
...」「この部屋は住み心地が悪くはないかね...
豊島与志雄 「過渡人」
...程よくさびのついた郊外の住宅地が最も美しく住み心地がよくなる季節だつたであらう...
中勘助 「きもの」
...同じ住み心地の家を...
中里介山 「大菩薩峠」
...新しい御殿の住み心地は……」と言いかけた弁信の調子は...
中里介山 「大菩薩峠」
...「お前の在所はどこだい」「川越です」「この家の住み心地はどうだ」「皆んな親切な良い方ばかりですから」「若旦那の幾太郎も親切か」お桃の顔はサッと暗くなりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...皆んな奧の部屋に列んで居たわけだな」「さうなんです」「ところで此家(こゝ)の住み心地はどうだ」「皆さんよくして下さいます」「給料は?」「年一兩のお約束ですが――」「それより多いのか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...住み心地は?」「皆んな良い人達で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...日本よりは住み心地のいいところではないかしら……...
林芙美子 「新版 放浪記」
...さつき君がそこへ入らうといふのを僕の輕蔑した修道院なんぞも案外住み心地がいいかも知れないね?」と眞面目とも冗談ともつかないやうな調子で言つた...
堀辰雄 「生者と死者」
...割合にこのあたりは住み心地が佳いのだらうか...
牧野信一 「魚籃坂にて」
...そして、住み心地も、おかみさんの話と、まったく辻褄があっているのであった...
山之口貘 「野宿」
...住み心地のよさそうな所まで」「住むんですか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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