...予も洛中に住まうものじゃ...
芥川龍之介 「邪宗門」
...早速行って住まうが好い...
芥川龍之介 「杜子春」
...久松家の用人をしていた私の長兄が留守番旁々(かたがた)其所(そこ)に住まうようになって...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...思うた男子と二人だけで住まうて居ればそれで好い...
田山花袋 「道綱の母」
...それは私が東京に住まうようになって以来覚えないくらい強いものであった...
寺田寅彦 「断水の日」
...同じ棟に住まうインド人の学生で...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...この絶望の地には誰も住まう者はない...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...自分一人で住まう気になっているから困る...
徳田秋声 「黴」
...その家の二階に住まうことになったお今は...
徳田秋声 「爛」
...オランダへ――あの幸福な国へ行つて住まうとは思はないかい...
ボードレール 富永太郎訳 「ANY WHERE OUT OF THE WORLD」
...北極に住まう...
ボードレール 富永太郎訳 「ANY WHERE OUT OF THE WORLD」
...御前だののような若い人が住まう所だね」時代後れの阿父は小野さんと自分のためにわざわざ埃だらけの東京へ引き越したようなものである...
夏目漱石 「虞美人草」
...そこへ住まうと何か祟(たたり)があるという昔からの言い伝えで...
夏目漱石 「行人」
...さすらう影――「影よ」と問う「どこにあるというのか――この黄金郷なる地は?」「月詠の山々を越えて影の谷をくだりがむしゃらに駆けるのだ」とその影は返す――「黄金郷を探すというなら!」不安ノ谷むかし晴々と静かな小谷があったそこに人の住まうことはなしみな信じて戦に出向いたのだ穏やかな目をした星々が夜ごと居並ぶ空色の物見から花畑を下に見守ってくれるとあいだに日がな赤の陽射しもだらりと寝そべっていると...
エドガー・A・ポオ Edger A. Poe 「ポオ異界詩集」
...さてこの次は何処に住まうかといふやうなことを考へはじめるのが癖なのに...
牧野信一 「魚籃坂にて」
...謡曲好きの近所に住むのと高架線のガードの下に住まうのとを混同して考えるような事になったのではあるまいかと思う...
夢野久作 「謡曲黒白談」
...どんなボロ家に住まうと...
吉川英治 「折々の記」
...住まうよりは』と...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索