...十八世紀欧州の傭兵に比し遥かに低劣なものでその戦争に於ては武力よりも金力がものを言った...
石原莞爾 「戦争史大観」
...自己満足的な低劣なジャーナリズム(ジャーナリズムは併し本来そういう低劣なものではないのだが)の欲するままに躍っては消える流行に過ぎないと云うことにもなるだろう...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...事実を歪曲するという意味での所謂政策――低劣なる意味での政策――として現われないわけには行かないことを注意すべきである...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...没落的契機に於ける低劣な意味の政策に当て嵌めて見よ...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...何よりも低劣なのは...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...低劣な頭脳から出たことなのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...美しからぬ低劣な鼻を持っている...
豊島与志雄 「美醜」
...その人品は低劣なる一介(いっかい)の無頼漢(ぶらいかん)に過ぎない...
永井荷風 「寺じまの記」
...極めて低劣な手練手管(てれんてくだ)にして...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんな無恥低劣な姿ではなかったはず...
中里介山 「大菩薩峠」
...いかに内容の低劣な者と雖も...
萩原朔太郎 「青猫」
...之れに反して自由詩の低劣な者には...
萩原朔太郎 「青猫」
...大衆はなんという低劣なのであろうと考えて...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...あまり恐怖というものを感じない知能低劣なハナでも...
久生十蘭 「白雪姫」
...このような低劣な性格にして猶検察官たるに耐えるでありましょうか...
久生十蘭 「魔都」
...ただ低劣な作家やディレッタントや...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...最も醜悪低劣なこの科学文明の内容を人々が反省し初めるに連れて...
夢野久作 「探偵小説の真使命」
...仏壇の標準がすでに徳川時代のごとき低劣なものではない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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