...かくも無能低劣なる我々に映画を任せきりにして今まで省みようともしなかつたのはだれの責任であるかと...
伊丹万作 「映画と民族性」
...自己満足的な低劣なジャーナリズム(ジャーナリズムは併し本来そういう低劣なものではないのだが)の欲するままに躍っては消える流行に過ぎないと云うことにもなるだろう...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...事実を歪曲するという意味での所謂政策――低劣なる意味での政策――として現われないわけには行かないことを注意すべきである...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...この低劣な意味に於ける政策を必要とするような契機に於てある歴史的状勢は...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...低劣な常識水準は...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...それより更に低劣なのは...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...低劣な頭脳から出たことなのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...美しからぬ低劣な鼻を持っている...
豊島与志雄 「美醜」
...その低劣な可笑(おか)しな一面からのぞいてみたる普遍的な偉大な事実...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その人品は低劣なる一介(いっかい)の無頼漢(ぶらいかん)に過ぎない...
永井荷風 「寺じまの記」
...こんな無恥低劣な姿ではなかったはず...
中里介山 「大菩薩峠」
...低劣な芝居気もない...
野村胡堂 「楽聖物語」
...いかに内容の低劣な者と雖も...
萩原朔太郎 「青猫」
...かかる低劣なる作品のためである...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...「一般の読者は低劣なものでしょう...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...このような低劣な性格にして猶検察官たるに耐えるでありましょうか...
久生十蘭 「魔都」
...最も醜悪低劣なこの科学文明の内容を人々が反省し初めるに連れて...
夢野久作 「探偵小説の真使命」
...低劣なる価値に没頭して一切の高き価値に無関心なる雰囲気においては...
和辻哲郎 「『劉生画集及芸術観』について」
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