...自我の末梢に位する神經過敏はあづからない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...T市の反対側に位するところの明治昼夜銀行目黒支店だったのである...
海野十三 「深夜の市長」
...すなわち仏の次に位する称号...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...その奥に位するお寺への近道になっていた...
辰野九紫 「青バスの女」
...イデオロジーはだから云わばフランス唯物論とフランス観念論――例えば所謂モーラリスト(之はモンテーニュから始まる)の如き――との中間に位する(実はすでにデカルトに於てそうであったのであるが)...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...――形態が一般的形式と個々内容との中間に位すると考えられた事情は...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...概念は最後の段階に位するようであるが...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...ヨーロッパの中央に位することによって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...或は末席に地位するものかも知れない...
萩原朔太郎 「足利尊氏」
...百匁いくら位するンだい?」男は手で鮭をひつくり返した...
林芙美子 「下町」
...精系に進入して悪性腫瘍に転位するもの故...
久生十蘭 「玉取物語」
...クリミヤ半島の基部ペレコープ地峡に位する要所...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...而してその進路の末端に位するのが実験小説である...
平林初之輔 「エミイル・ゾラの文学方法論」
...史觀は歴史的意識と特に呼ばれたものと同じ秩序に位する...
三木清 「歴史哲學」
...津下四郎左衛門に贈位する可否と云ふことは...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...甲府はその盆地(ぼんち)に位する都であります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...かもじの価(あたい)も日本の十倍位するのである...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...この高原は淺間の裾野と八ヶ岳の裾野との中間に位する樣な位置に在り...
若山牧水 「樹木とその葉」
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