...新公はその中に佇みながら...
芥川龍之介 「お富の貞操」
...さはあれどここに消えざる身ぞ一人理想の路に佇みぬ...
石川啄木 「雲は天才である」
...そこに佇みて祈り念じぬ...
トゥルゲニエフ Ivan Tourguenieff 上田敏訳 「一僧」
...ある女は羞(は)じらいを含んで櫛(くし)を銜(くわ)えて佇み...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...この真冬の夜半に寒風に身を曝(さら)して女の家の窓の下に佇みながら家へ入って行くこともならぬ...
近松秋江 「霜凍る宵」
...再び出でて陣營の前に佇み...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...他の鋭槍を持たざれば頭を垂れて佇みつ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...バスを待つて橋の上に佇み...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...眼がさめたような思いで佇み...
豊島与志雄 「自由人」
...壁にかかってる画面の前に佇み...
豊島与志雄 「自由人」
...彼は、彦一がやって来るのを認め、道を避けて佇み、通りすぎるのを待ってるのか、或るいは、出会いがしらに、ひょいと横へ退いたのか...
豊島与志雄 「ものの影」
...私はぼんやりと家の跡に佇み...
原民喜 「廃墟から」
...私はカゼで門のところに佇み...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...心の恍惚となりて暫し佇みしこと幾度なるを知らず...
森鴎外 「舞姫」
...茫然と佇みて在りしが...
夢野久作 「白くれない」
...もうその「周易」の灯に佇み...
吉川英治 「折々の記」
...其處の岩上に佇みし彼...
若山牧水 「古い村」
...立ち昇る香煙のなかに佇みながら私は茂左衞門を思ひ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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