...月を待つ間(ま)のお伽(とぎ)にとて...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...みじめな身の上話を茶の伽(とぎ)にしながら――よぼよぼの若旦那が――さすがは江戸前でちっともめげない...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...まるで昔のお伽噺(とぎばなし)に出てくるような大海蛇そっくりである...
海野十三 「太平洋魔城」
...夢かお伽噺(とぎばなし)みたいな出来事...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...その源は大伽藍の内で...
辰野隆 「雨の日」
...なんとなく……人臭いぞ……」「人臭い?」二人はお伽噺(とぎばなし)にある小鬼かなんぞのように...
中里介山 「大菩薩峠」
...三千院の大伽藍(だいがらん)に比べると...
中里介山 「大菩薩峠」
...秀衡のいた伽藍(きゃら)の御所...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...伽羅大尽の馬鹿納めには...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...伽藍へ行かねばならないので...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...突然またあの「お伽噺」を思いだすと...
牧野信一 「地球儀」
...お伽噺の中のチヤムピオンのやうに現実で役に立つといふことになつてゐるんだ...
牧野信一 「南風譜」
...文中人名に漢字を当てたは予の手製でなく実に符秦の朝に支那に入ったカシュミル国の僧伽跋澄の音訳に係る...
南方熊楠 「十二支考」
...彼が一人で伽(とぎ)をしていると...
山本周五郎 「落ち梅記」
...大伽藍のように壮麗な側壁...
横光利一 「上海」
...この天井のたかい大伽藍(だいがらん)の底にすわると...
吉川英治 「親鸞」
...たとえば「お伽太平記」「ごばん太平記」「女太平記」「東国太平記」「化物太平記」近年でも「新聞太平記」「何々太平記」など...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...だが伽藍(がらん)の中か小松谷の館の中でやれ...
吉川英治 「源頼朝」
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