...舌切雀私はこの「お伽草紙」といふ本を...
太宰治 「お伽草紙」
...そして先に立った老爺は確かにまた閼伽桶(あかおけ)を下げていたし...
橘外男 「逗子物語」
...それがため新一は駿河台にあった大きな旗下(はたもと)邸の小供のお伽に抱えられたのであった...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...その「お伽噺の家」へ移ったのは...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...全くお伽噺とも云えるようなものだったに違いない...
豊島与志雄 「好意」
...いよいよゆうべ聞いた金伽羅童子の冴(さ)えた笛の音が...
中里介山 「大菩薩峠」
...お伽にまいりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...伽藍(がらん)のような書斎へは誰も這入(はい)って来ない習慣であった...
夏目漱石 「文鳥」
...伊達(だて)者の使ふ伽羅油(きやらゆ)だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これはまるでお伽話(とぎばなし)の世界である...
林芙美子 「浮雲」
...だから人間は作り事やお伽噺を作るのであり...
三木清 「人生論ノート」
...所謂(いわゆる)閼伽桶の中には...
森鴎外 「百物語」
...常法堂の伽藍(がらん)までよく響いて来た...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...迦陵頻伽(かりょうびんが)の声ともきこえる山千禽(やまちどり)のチチとさえずる朝(あした)――根本中堂(こんぽんちゅうどう)のあたりから手をかざして...
吉川英治 「親鸞」
...四この世のあらゆる音響から隔離(かくり)している伽藍(がらん)の冷たい闇の中から突然起った物音なのである...
吉川英治 「親鸞」
...明治三十年(1897) 五歳巌谷小波の「世界お伽ばなし」などそろそろ見初める...
吉川英治 「年譜」
...伽藍(がらん)のうちにも...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...企てられた伽藍(がらん)は落成し...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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