...今の今までどことて似通う所の見えなかった叔母も...
有島武郎 「或る女」
...百日紅の枝其ものが滑(すべ)っこく蛇の膚(はだ)に似通うて居るので...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...鎌子夫人の身の上に似通う点があるから面白い――と言っている...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...むしろ云ひ得べくもない敬虔の念に似通うたものであつた...
牧野信一 「裸虫抄」
...失透(しっとう)の海鼠窯を見ると出来たものは朝鮮あたりのものと似通う...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...存外に人間と似通うた部分が多く...
柳田國男 「家を持つといふこと」
...ムナフカという神の信仰とも似通うている...
柳田国男 「海上の道」
...似通うた所のある話であります...
柳田國男 「日本の伝説」
...やはり似通うたことをしていたのだったと...
柳田国男 「年中行事覚書」
...互いに似通うているものも少なくはない...
柳田国男 「年中行事覚書」
...内容の互いに似通うていることがわかる...
柳田国男 「年中行事覚書」
...かつ庚申様の方の話と似通うたものが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...どこかに似通うたところを生ずるようにもなったのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...イロドゥラア等喜界(きかい)島ユムドゥイ等沖永良部(おきのえらぶ)島その他これに似通うた方言が分布している...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...とにかくに富山県の一部のバンドリスズメと似通うているのは偶然ではあるまい...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...すこぶるキリスト教などの童貞受胎の信仰に似通うたものがあった...
柳田国男 「山の人生」
...怪しい博物学の資料にもなっているようだが実事としてはあまりに似通うた例のみ多く...
柳田国男 「山の人生」
...多分にきのうの旧軍部と似通う作用や...
吉川英治 「随筆 新平家」
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