...私をギョッとさせた何か憎悪に似た光が燃えていた...
高見順 「如何なる星の下に」
...似た兎もあるものだ...
太宰治 「お伽草紙」
...いろ/\とそれに似たような句があったことを...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...しかし考えてみると人間の同じ性のものの中でもこれに似た区別がかなりに著しい...
寺田寅彦 「子猫」
...さながら象の目に似たると...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...丁度触媒と似た作用をつとめているにすぎない...
中谷宇吉郎 「稲の一日」
...北海に愚魚ありその名をほっけという肉は白きこと雪片を欺(あざむ)き味はうすきこと太虚(たいきょ)に似たり一片の三石(みついし)の昆布一滴のうすくちの醤油(しょうゆ)真白なる豆腐にわずかなる緑を加うくつくつと貝鍋は煮え夜は更けて味いよいよ新たなりまだ子供たちが幼かった頃...
中谷宇吉郎 「貝鍋の歌」
...ちゃんと雪の結晶の片割れに似たものになっている...
中谷宇吉郎 「雪を作る話」
...一いずれの所にか帰すというような禅学の公案工夫に似たものを指定しなければならんようになります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...お前さんに似たりよつたりの女ばかりふえていて...
林芙美子 「淪落」
...苦悶に似た叫びを挙げたりした...
牧野信一 「心象風景」
...夜の頃に似た空想に耽つたりした...
牧野信一 「籔のほとり」
...低い溜息に似た水音をさせながら...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「浅瀬に洗う女」
...喪服姿がうない松に似た可憐(かれん)な女である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...神々達に似た女が現れている...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...その人たちもやっぱり似たりよったりで...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...深い夜霧にも似た疑いの中につつまれて...
吉川英治 「大岡越前」
...似たりや似たり」「ほうけたことを」「怒るまい怒るまい」「何せい...
吉川英治 「新書太閤記」
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