...この二つの相反せるが如くにして相近似せる感情は...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...第三三項 壁間の怪音右に類似せる話が今一つある...
井上円了 「おばけの正体」
...その他衣食住において日本に類似せる点多く...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...そういう物品に似せるためには...
海野十三 「少年探偵長」
...声を似せることがむずかしいのです...
江戸川乱歩 「影男」
...近似せる主義を以て社会に立ったのである...
大隈重信 「福沢先生の処世主義と我輩の処世主義」
...そしてだんだんに細かく筆を使って似せるほうと色の調子とに気を配り始めるとそろそろむつかしくなる事が予覚されるようになって来た...
寺田寅彦 「自画像」
...何れを何れとするも辨別し難き程類似せるものにして...
内藤湖南 「日本の肖像畫と鎌倉時代」
...試に銀座の明治屋に赴きてジャムを購わば缶詰の体裁英国CB会社の製品に酷似せるものあるを知るべし...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...形を似せることに於ては...
中里介山 「大菩薩峠」
...美少年スポルス死后に酷似せるを見出し...
南方熊楠 「十二支考」
...酷似せるものが箇々別源から出来上るも不思議ならず...
南方熊楠 「十二支考」
...自分の姿勢を桃の木のそれに近づけ似せることはできます...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...石に彫ろうとしても似せることは出来ぬ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...他人に酷似せる子が...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...嬉戯(きぎ)満悦せる情態に酷似せるを看取し得べし...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...次いで我々は天平の諸作をそれと近似せる唐の作品と比較し...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...桐壺に酷似せる藤壺の更衣の入内(じゅだい)...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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