...従駕(とも)にぞ出立(いでた)ちはべらぬぞいと憂(うれた)けれ」と云うのを無理に伴れて往った...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...この人に頼もうじゃないか」李幕事は前(さき)に立って許宣を伴れて白馬廟の前へ往った...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...周を伴(つ)れて隠遁(いんとん)しようと思って...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「成仙」
...そう云う訳ならわたくしがお伴(ともな)い申しましょう...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...是非(ぜひ)とも他(ほか)の不幸(ふしあはせ)を同伴(つれだ)って來(こ)ねばならぬなら...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...それにもかかわらず「無駄を伴わない滓(かす)を出さない有益なものは一つもない」という言明は...
寺田寅彦 「鉛をかじる虫」
...例えば社会主義リアリズムのリアリスティックな遂行に可なり必然的に伴う処の一つの結果を意味する(革命的ヒロイズムなどと同じに)と考えられ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...それは却って日常性がまだ完全でない処の日常生活に於ける随伴現象に過ぎない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...ところが彼の本国から伴(つ)れて来た細君というのが...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...隨分御機嫌よう」初代勘兵衞はお倉を伴れて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その曲調も(というのは彼はちょいちょい韻を踏んだ即興詩を自分で伴奏したから)...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...境遇の不平等が必然的に随伴しなければならぬ...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...寛政六年甲寅の中秋に、七絶三首があつて、引に「中秋与六如上人、蠣崎公子、伴蒿蹊、橘恵風、大原雲卿、同泛舟椋湖」と云つてある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...彼女がまだ本当のことを知らないうちに、伴れだして、二人だけで、どこかの山奥へでも隠れよう...
山本周五郎 「菊千代抄」
...その伴れは、あとからきた五人とはべつの男で、たぶん寺に泊っていたとみえるが、彼は野中又五郎であった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...もし菊池氏が露伴翁ぐらゐな年齡まで生きてゐたら...
吉川英治 「折々の記」
...呂蒙はまた糜芳を伴って孫権にまみえた...
吉川英治 「三国志」
...この間も僕は妻を同伴して銀座を散策してかの女たちの一人を見出すと...
吉行エイスケ 「戦争のファンタジイ」
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