...行くときは壁や障子を伝つて危気(あぶなげ)に下駄を穿(つつ)かけたが...
石川啄木 「鳥影」
...頬を伝つてポタリポタリと落つる...
石川啄木 「病院の窓」
...円周からたつた今張つたばかりの糸を伝つては中央へと代り代りにやつて行つて...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...せつせと手伝つてゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...自分は小山から小山の間へと縫ふやうに通じて居る路を喘(あへ)ぎ/\伝つて行くので...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...さうした別離の心が伝つて行つたか...
田山録弥 「モウタアの輪」
...お膳立を手伝つて...
談洲楼燕枝(二代) 「燕枝芸談」
...さつき話したのはうそのかたまりだと言わなきやなるまい」ロックが最初電話をかけて坊さんが詩人を手伝つてポター夫人と駆け落ちさせたと報告した時間と...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...龍馬はやつて見よ六ヶ敷けりや手伝つてやると笑つて居りましたが田中さんは色を青くして...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...栄蔵や金ちやんが手伝つてあげると...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...何時でも俺は手伝つてやるよ‥‥」隆吉は黙つてしまふ...
林芙美子 「瀑布」
...彼の体を伝つて耳許まで這上つて来た...
北條民雄 「月日」
...」「誰か手伝つて……」そんな声がする...
牧野信一 「街上スケツチ」
...手伝つて呉れない?」「あゝお節句だね...
牧野信一 「父を売る子」
...ほんたうに小父さんは手伝つて呉れるつもりなのか?」僕「疑ふなよ...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...「線路を伝つて行くんだから大丈夫ね...
牧野信一 「山を越えて」
...熱心に田植を手伝つてゐるのでした...
槇本楠郎 「先生と生徒」
...戦慄は総身に伝つた...
村山槐多 「悪魔の舌」
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