...その音の伝つて来た時との間を十秒間と仮定する...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...そこで音は空中を伝つて...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...雨のしづくが首筋を伝つて腋の下や...
薄田淳介 「若葉の雨」
...また畦道を伝つて歩き...
太宰治 「津軽」
...父親や妹たちも来て手伝つてゐた...
徳田秋声 「のらもの」
...龍馬はやつて見よ六ヶ敷けりや手伝つてやると笑つて居りましたが田中さんは色を青くして...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...下(おり)るには桟橋もなし困つて居ると久太夫が碇(いかり)を向の岸へ投げ上げ綱を伝つて岸へ上り...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...友人の仕事を手伝つてゐるンですが...
林芙美子 「浮雲」
...馬鹿々々しい仕事を手伝つた方が...
林芙美子 「浮雲」
...二三間ばかり石を伝つて行くと...
原民喜 「潮干狩」
...猩々は同じ棒を伝つて下りて来るより外はないから自分で羂(わな)に掛かつたやうなもので...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...持主はその探索をアルキメデスに嘱したと話はお伽噺風に伝つてゐる...
牧野信一 「卓上演説」
...何処にも灯りひとつ見えない長い廻り縁を伝つて行く百合子の姿は恰で宙を駆けてゐるやうに見えた...
牧野信一 「南風譜」
...あれでも手伝つて見ようかしら――」彼は...
牧野信一 「雪景色」
...清ちやんも来て手伝つてよ...
槇本楠郎 「母子ホームの子供たち」
...貧しい兄の家に寄食して農業や家事を手伝つてゐた)と信太郎との夫婦約束のこと...
三好十郎 「おスミの持参金」
...油は樋を伝つて油槽へ導かれ...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...法輪寺からは更に畑の中の小径を伝つて法起寺へ廻つたのであるが...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
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