...更に緊張した純真な生活が伏在するのを見落すようなことはないか...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...然れどもおもしろみのある所はまたくるしみの伏在する所にてその間一種いふべからざる苦痛も有之...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...また幾多の弊害(へいがい)が伏在する...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
......
関口存男 「移轍(Anakoluth)」
...観念なる語に両義性が伏在すると...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...しかしここにもいろいろな未来の可能性が伏在するであろう...
寺田寅彦 「映画の世界像」
...現象の背後に伏在する機構への探究を阻止しようとすることがあるような気がする...
寺田寅彦 「雑記帳より(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...天然がただものずきや道楽であのような週期的な構造を製作するとは思われないので何かそこに物理的な条件が伏在するであろうと想像するのはやむを得ない次第である...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...やはり前述の割れ目などと共通な「固有値」の問題の伏在することが想像され...
寺田寅彦 「物理学圏外の物理的現象」
...しかしそういうものが渦の現象の中に実際に伏在するとしても...
寺田寅彦 「物理学圏外の物理的現象」
...伏在するものを感じる必要のないような...
戸坂潤 「近衛内閣の常識性」
...税関戦・対内外思想戦・賃銀戦・対逓減利潤戦・対恐慌戦・等々が伏在するのだが...
戸坂潤 「社会時評」
...ここに伏在する疑問は...
戸坂潤 「生産を目標とする科学」
...彼はその中に神秘的な意味の伏在することを...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...侯が今次の暴動を使嗾するものゝ宮中に伏在するを見て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...製菓会社の内部に複雑な事態が伏在するらしく...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...禍機の伏在するの地...
日野強 「新疆所感」
...その間に伏在する諸武門の心態など...
吉川英治 「新書太閤記」
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