...二つは彼等の「己れ」を克伏して彼等の迷蒙を披拂することである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...ほんとうは倉地の前に突っ伏して...
有島武郎 「或る女」
...〔古事記の成立一〕伏して惟(おも)ふに皇帝陛下二...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...かれは机に打っ伏して自己の不運に泣かざるを得なかった...
田山花袋 「田舎教師」
...その著作をば新年にはグルネルト氏へ貴下が送られることを私は伏してお願いする...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...お新がわっと父の上に泣き伏していた...
豊島与志雄 「黒点」
...赤い屋根がごたごた起伏してる向ふ...
仲村渠 「詩と詩集」
...畳の上に突っ伏してしまいました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どういう風に潜伏しているのか...
火野葦平 「花と龍」
...A国が降伏して間もなく...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...右人員ことごとく土着させたく存じ候間――ご仁恤(じんじゅつ)のご沙汰(さた)なされたく伏して仰ぎ望み奉り候...
本庄陸男 「石狩川」
...暖簾(のれん)のかげに伏して泣くあえかにわかき新妻(にひづま)を...
山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
...S=団九郎の室武蔵を伴って亭主が団九郎の前に、平伏して、頼み込んで居る...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...春装を取り乱したまま土盛りの上にヒレ伏して『あなたは何故(なにゆえ)に妾(わたし)を振り棄てて死んだのですか』と掻(か)き口説(くど)く様子を見ると...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...このままで屈伏してしまう三河武士ではないと思う...
吉川英治 「新書太閤記」
...平伏してばかりいる...
吉川英治 「平の将門」
...うっ伏している間のお綱は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...降伏して出て来なかった...
吉川英治 「日本名婦伝」
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