...これから先の別の罪をいろいろと気軽に企みながらも...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...こっちの企みをお察しなさっておられるのではあるまいか)と...
直木三十五 「南国太平記」
...不逞の企みをなす者を...
直木三十五 「南国太平記」
...久光は、母お由羅、将曹、平などの企みを、信じてはいないし、牧仲太郎の呪咀などを、考えの中へ入れても居なかったが、今朝、機嫌のよかった斉彬が、その夕、危くなったということに対し――それが、瞭乎(はっきり)とした病ならば、とにかく、三人の医者にも、不明な、熱病であるだけに(もしか、呪いが――)と、ちらっと、そうした影が、頭の中へさすと同時に(そんな、迷いごとを――)と、打消しながらも、兄の心事を余りにも知らぬ母に対し、家老に対し、制しきれない憤りを感じてきた...
直木三十五 「南国太平記」
...ここに至るまでには一から十まで企みに企んであった仕掛を...
中里介山 「大菩薩峠」
...私をどうかしようという企みに決りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...思ったより底のある企みらしいぜ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...綾吉の悪企みを封ずる積りだったが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...商売が魚屋だから折角の企みも無駄だった...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...親父の企みは恐ろしすぎたし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...泥棒の悪企みにかかっちゃ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ハイミスは彼女の企みを成し遂げるために...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...なんともよく考えた企みで...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...奴らの企みをしっかと握っている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...一体これは全くただの雨風であろうか? 自分というとりこめられた一つの生きものに向って、何か企み、喚めき、ざわめき立った竹類が、この竹藪を出ぬ間に、出ぬ間に! と犇(ひし)めき迫って来るような凄さを経験するに違いない...
宮本百合子 「雨と子供」
...「暗殺の企み」があった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...隅田川で生不動の身内を鏖殺(みなごろ)しにしようとした企みの手引きをしたことがあるため...
吉川英治 「剣難女難」
...おそらく末輩(まっぱい)の小人輩(ばら)がなした企みでしょう...
吉川英治 「三国志」
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