...この人は投身を企つる者ではござらぬ」巡査の証言にかの人も車夫も手持不沙汰なれば予は厚くその注意を謝し...
饗庭篁村 「良夜」
...一旦大作を企つべき機縁が熟したと思つたら...
芥川龍之介 「雑筆」
...今新たに侵略を企つるものでない...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...當時閣下の屬僚等が百方憲政黨内閣の破壞を企つるや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...攘夷党は益々奮激して横浜を襲撃せんと企つる者も出来た...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...後年(こうねん)四方赤良の一派狂歌の再興を企つるや元禄前後における先人の選集中永く狂歌の模範とすべき吟咏は大抵再選してこれを『万載集(まんざいしゅう)』『才蔵集(さいぞうしゅう)』等に載せたり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...唖子及び新福亭主人と胥議して雑誌花月の発行を企つ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...中には主としてこの不安を欲するがために旅行を企つることもあるくらいだ...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...もし彼に逃亡を企つる勇気があつたなら...
平出修 「逆徒」
...新たに事を企つるものは必ずまず外国人を雇い...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...心に企つるよりも案外に功を成さざるものなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...また世間に事を企つる人の言を聞くに...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...最初より損亡(そんもう)を企つる者あるべからず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...身は桑門(そうもん)となるまでも生身(なまみ)の大黒天と崇め奉らんと企つる内...
南方熊楠 「十二支考」
...かくも多くを企つるにや...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...されば彼何を企つるも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...此境に達するは人間の容易(たや)すく企つる能はざる所なり...
山路愛山 「唯心的、凡神的傾向に就て(承前)」
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