...かくも無能低劣なる我々に映画を任せきりにして今まで省みようともしなかつたのはだれの責任であるかと...
伊丹万作 「映画と民族性」
...それまで妹夫婦に任せきりにしておいた屋敷廻りの片づけ...
犬田卯 「沼畔小話集」
...新聞の準備もほとんどみんなに任せきりにしている間に...
大杉栄 「日本脱出記」
...それを森永さんは大事な社長の仕事は番頭格の松崎半三郎氏に任せきりで...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...毎度ながら何も彼も貞之助さんや幸子ちゃんに任せきりにしておいて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...合戦の指図は老臣共に任せきりであったが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...店のことや財産のことは忠実な老僕の徐康に任せきりで...
豊島与志雄 「画舫」
...自分の快楽のための仕事を他人に任せきりでいる...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...光子のことは彼に任せきりだった...
豊島与志雄 「古井戸」
...雪の方は任せきりという形になった...
中谷宇吉郎 「実験室の記憶」
...「店の方は伜に任せきりで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この少額な年収に満足して財産のことはすべて伯父パトリック・マンディに任せきりにしたまま...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...「ではもうあなたがたにお任せきりにすべきだね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...水車以前からすでに男に任せきりになって...
柳田国男 「木綿以前の事」
...あとは帰るまで松尾に任せきりだった...
山本周五郎 「菊千代抄」
...内管領長崎円喜(高資の父)などに任せきりで育ったのである...
吉川英治 「私本太平記」
...……だからおれには何でも任せきりだ...
吉川英治 「私本太平記」
...あとは大人のように分別のあるトゥウルウズの鵞鳥に任せきりにしている...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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