...諸公の便宜たるを信ずるは諸公の随意に任ずるも可なり...
芥川龍之介 「文部省の仮名遣改定案について」
...決して円満(えんまん)具足(ぐそく)を以(もっ)て任ずるものでないことを告ぐれば...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...頭領をもって任ずる人々は多少笑止な立場に身を置かねばなるまい...
有島武郎 「宣言一つ」
...濁富でないまでも清貧を任ずるには余りブールジョア過ぎていた...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...然るに当時の文壇は文芸革命家をもて他(ひと)も許し自らも任ずる春廼舎主人の所説ですらが根本の問題に少しも触れていない修辞論であって...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...自ら任ずるほどの作とも思っていなかった...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...しかしてかの諸君子は平生ワシントンの自由主義をもってみずから任ずるにもかかわらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...かの平生自由の朋友をもって任ずるの諸君子にしてその反覆豹変(はんぷくひょうへん)...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...所謂不言實行を以て自ら任ずる政治家は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...自ら華族の矜式たらむと任ずるや太だ高し其氣格の雄大なる其品性の清高なる...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...他日必らず議院より出現せむ復た何んぞ大隈伯の力を借るを要せむやと彼れの自ら任ずるもの洵に斯くの如し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...優越な都会人種をもって任ずる様や...
夏目漱石 「虚子君へ」
...この場合において司令部これが責に任ずるは当然の事なり...
正岡子規 「従軍紀事」
...自然に任ずる是等の作も自由の境に活きる...
柳宗悦 「雑器の美」
...自然に任ずるこれらの作も自由の境に活きる...
柳宗悦 「民藝四十年」
...藝術家を以て任ずる個人的作家でも...
柳宗悦 「民藝四十年」
...今日の管仲たり楽毅たらんと任ずるあなたが...
吉川英治 「三国志」
...汝を都督に任ずるがどうか」と...
吉川英治 「三国志」
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