...この上もなく仲のよい夫婦になって...
鈴木三重吉 「湖水の女」
...まあ自分の発意から仲のよい友達同士が道楽半分にやり出した仕事ですから...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...腹ちがいでも栄一はやっぱりあたしと仲のよい弟だし...
太宰治 「冬の花火」
...三人の仲のよいことは親類じゅうに知れわたっておりましたから角(かど)のたつようなことはできませぬのでそうこうするうちにまた両方から近づいてしまいましてけっきょくお静のはからったことが味善(あんじょ)う行ったのでござりました...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...とても仲のよい夫婦と見られていたのであった...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...お京さんと、親父とから頭を下げられたんじゃあ、後(あと)にも引けねえからな」「そのかわり、ちゃんと、日当になったじゃあないか」「ヘン、金なんて、おりゃあ、欲しくもねえや」「お前さんが、脅迫したり、守ったりするのを、玉井さんがたいそう不思議がってたってさ」「もう、芝居は嫌になったよ」外見では、二人は、仲のよい、温泉宿のつれこみ客のように見える...
火野葦平 「花と龍」
...四五人ずつ仲のよい同士が集(よ)ッて...
広津柳浪 「今戸心中」
...子供のころ二人はずいぶん仲のよい友達ではあったが...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...斎「オヤお仲のよいこと...
三宅花圃 「藪の鶯」
...仲のよい友だちであったから頭中将は隠し立てもせずにその話を源氏にするのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...内大臣と源氏は大体は仲のよい親友なのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...昔からことに仲のよい御兄弟であったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...世にも類なくお仲のよいことをいっていました...
室生犀星 「あじゃり」
...ウェルギリウスはきわめて仲のよい結婚の姿を描いているけれども...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それと昔から仲のよい萩や「われもこう」の...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...平之丞とはもっとも仲のよいひとりだった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...直義と仲のよい少弐頼尚(しょうによりひさ)のふところへ拠(よ)ってしまった...
吉川英治 「私本太平記」
...同じ頃の年配で仲のよい門番の老爺(おやじ)が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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