...よそ眼には仲のよい雌雄の白い動物ででもあるように寄りそって...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...近所では実に仲のよい仕合わせな夫婦だと思いこんでいました...
江戸川乱歩 「妻に失恋した男」
...まあ自分の発意から仲のよい友達同士が道楽半分にやり出した仕事ですから...
高村光雲 「佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」
...行手けふも高い山が立つてゐる白犬と黒犬と連れて仲のよいこと山の水のうまさ虫はまだ鳴いてゐる・父が掃けば母は焚いてゐる落葉蔦を這はせてさりげなく生きてゐるか駄菓子ちよつぴりながらつ(マヽ)てゐるあるだけの酒はよばれて別れたが・豊年のよろこびの唄もなし・米とするまでは手にある稲を扱ぐ茄子を鰯に代へてみんなでうまがつてゐる留置郵便は端書...
種田山頭火 「行乞記」
...涼しすぎるその色のうごく出来秋のなかで独りごというてゐる男秋らしい村へ虚無僧が女の子を連れて・秋日和のふたりづれは仲のよいおぢいさんおばあさん・晴れて雲なく釣瓶縄やつととゞく・声はなつめをもいでゐる日曜の晴れ九月十日秋ぢや...
種田山頭火 「行乞記」
...いつも仲のよい友だちという調子になった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...実の兄弟よりも仲のよい大の親友でした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...二人の仲のよいこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼女はこんな仲のよい家族は何處にも知らないと云ふのであつた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...子供のころ二人はずいぶん仲のよい友達ではあったが...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「アッシャー家の崩壊」
...」「なんて仲のよいめをとやろ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...二つぴったりと並んだ仲のよい二人のお友達の影を...
宮本百合子 「いとこ同志」
...彼と日頃仲のよい小姓の鈴木貞之進が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...同じ頃の年配で仲のよい門番の老爺(おやじ)が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...松虫はきっと仲のよい鈴虫の局(つぼね)を訪ねるし...
吉川英治 「親鸞」
...日頃仲のよいおぬしにも...
吉川英治 「宮本武蔵」
...仲のよい若夫婦を眺めて暮す...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...けれどもその二人の仲のよいのは無類であった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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