...渡良瀬川仮橋を渡って...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...此方(こつち)から向うの町に行く仮橋(かりはし)の上には...
田山録弥 「浴室」
...大きな丸太を針金で縛り合せた仮橋が生ま生ましく新しいのを見ると...
寺田寅彦 「雨の上高地」
...渋柿)*震災後の十月十五日に酒匂川(さかわがわ)の仮橋を渡った...
寺田寅彦 「柿の種」
...流れの上に渡してある低い小さな仮橋から...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...長田橋の仮橋の上へきた時「半兵衛...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...お豊は仮橋から向うを見渡したけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...天はうすら曇って月は朧(おぼろ)のようだ――かの仮橋を渡って微行(しのびゆ)く机竜之助はどこへ行くつもりであるか...
中里介山 「大菩薩峠」
...仮橋のある柳の大木のあるところまでやって来たのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...仮橋を一足飛に、島へ登って、道々西洋人と小児(こども)の姿を見なかったかと聞き乍ら、金亀楼(きんきろう)の前から児(ちご)ヶ淵(ふち)の方へ、行こうとして、フト見ると、私等の前へ、道の無い所を右へ切れて、黒貂外套が藪を分けて行くのです...
野村胡堂 「呪の金剛石」
...そこから仮橋を渡って向岸へ徒歩で連絡するのであった...
原民喜 「廃墟から」
...仮橋から墜ちた子供などが...
吉川英治 「下頭橋由来」
...仮橋をこえて、振りかえると、岩公が薄暗い河原で、大きな嚔(くさめ)をしていた...
吉川英治 「下頭橋由来」
...渭水の仮橋まで逃げのびて来た...
吉川英治 「三国志」
...三条の磧(かわら)から仮橋を越えて...
吉川英治 「親鸞」
...河原づたいから三本木の仮橋(かりばし)を東へ渡って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...やや下流の仮橋を東へ渡っていた...
吉川英治 「源頼朝」
...仮橋のたもとに沢山な騎馬武者がいて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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