...そしてその内容が変化すると仮定するのは私に取って淋(さび)しいことだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...すなわち七〇キロメートルの深さの最外層だけに含まれていると仮定するのもいかがわしいことである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...その音の伝つて来た時との間を十秒間と仮定する...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...好しや仮りに女子が男子に代るの能力ありと仮定するも...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...代々かくのごとくにして進んでゆくと仮定すると...
丘浅次郎 「進化論と衛生」
...この一方を他方よりも多く私に説得する何らの根拠も未だ私の悟性に現われていないと仮定する...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...それから「わ」になったと仮定するとどうやら日本語の「笑ふ」になりそうである...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...なんらかの自然現象に関して方則を仮定する事なしに定義を下しうべき性質のものではないと思われる...
寺田寅彦 「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」
...独自の力――生命力――を仮定する...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...ただ形式的論理にのみ還元し得るものと仮定することを欲する...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...初めから批評の結論を仮定するような成心を以てする評論は許されない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...そして粒子を球形と仮定すると...
中谷宇吉郎 「硯と墨」
...と仮定すると、憤りが源因で人を殺して、人を殺したのが源因で、罪を恐れるようになって、それがまた源因になって、後悔して、後悔の結果ついに自殺した事になりますから、かくのごとく層々発展して来る因果の纏綿(てんめん)は皆自然の法則によってできたものと見なければなりません...
夏目漱石 「創作家の態度」
...運動を仮定することになる...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...そのような結合を仮定すると(不合理な帰結となるからである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...最近北陸線の列車で不慮の死をとげた安田であると仮定するのである...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...ある国の過去の人口を測定するに当って一定の出生率を仮定することが...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そう思いませんか」「少なくとも仮定することはできそうだな」「間違いなしですよ」休之助はきっぱりと云った...
山本周五郎 「風流太平記」
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