...ただ仮初(かりそ)めの恋にも愛人の頬(ほお)はこけるではないか...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...垣(かき)はいづれも粗略(そりやく)にて仮初(かりそめ)に作りたるやうなり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...師匠の仮初(かりそめ)の楽しみが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...仮初(かりそめ)の同棲者(どうせいしゃ)らしいのだと云うことであった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...枕(まくら)に小抱卷(こがいまき)仮初(かりそめ)にふし給(たま)ひしを...
樋口一葉 「われから」
...幼稚の時より男女の別を正くして仮初(かりそめ)にも戯れたる事を見聞せしむ可らずと言う...
福沢諭吉 「女大学評論」
...仮初(かりそめ)にも過激粗暴なる可らず...
福沢諭吉 「新女大学」
...仮初(かりそめ)にも不同心とあらば決して強(し)うるを得ず...
福沢諭吉 「新女大学」
...仮初にも背(そむ)く可らず...
福沢諭吉 「新女大学」
...其気品高からずして仮初にも鄙陋不品行の風あらんには...
福沢諭吉 「新女大学」
...西洋流など云うことは仮初(かりそめ)にも通用しない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...以来新入生に遇(あっ)て仮初(かりそめ)にも左様(さよう)な事を云うと...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...仮初(かりそめ)にも人に疵(きず)を付ける了簡(りょうけん)はないから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...仮初(かりそ)めにも言行齟齬(そご)しては済(す)まぬ事だと...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...仮初(かりそめ)にも口外したことがない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...仮初(かりそめ)にも争う気がないその証拠には...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...仮初(かりそめ)にも無法な事をして勉強し過ぎるな...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...不束(ふつつか)なわたくしに仮初(かりそめ)にも有難いお言葉を賜わりました方々様へは...
夢野久作 「名娼満月」
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