...畢竟(ひっきょう)は意識の――それ自身が仮象であるところの――仮初(かりそ)めな遊戯に過ぎないと傍観する...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...仮初(かりそめ)の格子門(かうしもん)...
樋口一葉 「たけくらべ」
......
樋口一葉 「闇桜」
...枕(まくら)に小抱卷(こがいまき)仮初(かりそめ)にふし給(たま)ひしを...
樋口一葉 「われから」
...一 女子は稚時(いとけなきとき)より男女の別(わかち)を正くして仮初(かりそめ)にも戯れたることを見(み)聞(きか)しむべからず...
福沢諭吉 「女大学評論」
...仮初(かりそめ)にも過激粗暴なる可らず...
福沢諭吉 「新女大学」
...仮初(かりそめ)にも不同心とあらば決して強(し)うるを得ず...
福沢諭吉 「新女大学」
...仮初にも背(そむ)く可らず...
福沢諭吉 「新女大学」
...仮初にも不愉快の年を発(おこ)さしむることなきよう心を用う可し...
福沢諭吉 「新女大学」
...一様に之を愛して仮初にも偏頗(へんぱ)なきは...
福沢諭吉 「新女大学」
...仮初(かりそめ)にも俗な卑陋(びろう)な事はしられないものだと育てられて...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...仮初(かりそめ)にも隠居などゝ呼棄(よびすて)にする者は一人(ひとり)もない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...今度は仮初(かりそめ)にも一家の主人であるから願書を出さなければならぬ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...仮初(かりそめ)にも人に疵(きず)を付ける了簡(りょうけん)はないから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...唯(ただ)独りでブラリと料理茶屋に這入(はいっ)て酒を飲むなぞと云(い)うことは仮初(かりそめ)にもしたことがない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...仮初(かりそ)めならぬ人のために終身の謀(はかりごと)だになしやらずして今急に離縁せん事思いも寄らず...
福田英子 「妾の半生涯」
...こは前日の野分(のわき)に倒れたるを母などが引き起して仮初(かりそめ)の板を置きそれで支へるつもりなり...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...ほとんど仮初(かりそ)めに私の指先に触れたと思う間もなく...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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