「代赭」の意味
赤褐色の天然顔料
「代赭」の例文(場面別)
- 美術この絵画の背景には、代赭を使って深みのある赤褐色が表現されています。
- 伝統工芸陶器の釉薬に代赭を混ぜることで、独特の赤褐色の仕上がりになります。
- 歴史古代の壁画には、代赭が使われた痕跡が多く見られます。
小説での「代赭」の使い方
...尤も代赭色の揚子江は目の下に並んだ瓦屋根の向うに浪だけ白じらと閃(ひらめ)かせている...
芥川龍之介 「雑信一束」
...かつまたこの代赭色の海を青い海に変えようとするのは所詮(しょせん)徒労(とろう)に畢(おわ)るだけである...
芥川龍之介 「少年」
...それよりも代赭色の海の渚(なぎさ)に美しい貝を発見しよう...
芥川龍之介 「少年」
...バケツの錆(さび)に似た代赭色である...
芥川龍之介 「少年」
...」「代赭色(たいしゃいろ)の海なんぞあるものかね...
芥川龍之介 「少年」
...」「大森の海は代赭色じゃないの?」「大森の海だってまっ青(さお)だあね...
芥川龍之介 「少年」
...――人生に横わる代赭色の海にも目をつぶり易いと云うことである...
芥川龍之介 「少年」
...岬(みさき)代赭色(たいしやいろ)に...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...午後は代赭色になる...
江南文三 「佐渡が島のこと」
...全体として緑青と代赭(たいしゃ)との塊りとしか見えない松木立も...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...彩色と云っても絵具は雌黄(しおう)に藍墨(あいずみ)に代赭(たいしゃ)くらいよりしかなかったが...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...豊春の浮絵は政信清満の板物(はんもの)ほど大判ならざれどその着色は家屋の木材を描くに濃き代赭(たいしゃ)を用ひこれに橙黄色(とうおうしょく)と緑色とを配したる処また別種の趣あり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...帯に代赭(たいしゃ)の古代模様(こだいもよう)が見える...
夏目漱石 「虞美人草」
...朱や白や代赭(たいしゃ)や紫黒の...
久生十蘭 「地底獣国」
...人の顔もやや薄きと濃きと何(いづ)れも代赭(たいしや)にて色少し変へあり申し候(さふらふ)...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...代赭(たいしゃ)を舐(な)める...
吉川英治 「随筆 新平家」
...顔には代赭(たいしゃ)を耳の環には極めて微かながら金泥を落したらしい色すらある...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...かすかに代赭(たいしゃ)をまじえた灰白(かいはく)の色も...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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