...代々落ち目になるばかりだ...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...父祖代々住み慣れて善美を凝らした大宮殿にもかかわらず...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...田辺でも代々旧家の方で...
中里介山 「大菩薩峠」
...先祖代々伝わったオークの立派な食卓で...
中谷宇吉郎 「サラダの謎」
...先祖代々の瓦落多(がらくた)を二束三文(にそくさんもん)に売った...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...一つは大奧始め、諸家の女中、町人の女房達の信仰を集めた鬼子母神の御利益と、もう一つは、鷹野(たかの)、野驅(のが)け、遠乘りに頃合なので、代々の將軍始め、大名、旗本、諸家の留守居、若侍達に、一番人氣のあつた遊び場所でもあつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...先祖代々の位牌(いはい)と――すなわち彼らは...
本庄陸男 「石狩川」
...彼らの代々の城主が...
本庄陸男 「石狩川」
...彼女たちは代々ひとつの夢を受け伝えて来た...
山本周五郎 「似而非物語」
...代々そのようにして...
山本周五郎 「似而非物語」
...「酒に酔うと元気が出るという、常にはあんな威勢がないという、……われわれはこうして月に一回この塾へ集り、国史の勉強から始めて、現在では幕府政治の検覈(けんかく)にまではいって来ている、こうして集っているときは慷慨(こうがい)の気に燃え、大義顕彰の情熱に駆られるが、塾を去って独りになるとき果してその情熱が持続しているかどうか、……われわれの血にながれている伝統のちからは根づよい、父祖代々、幕府の扶持を食(は)んで来て、相恩の御しゅくんというものを観念の根本にもっているわれらは、それを飛躍して大義に奉ずる精神をつかむことだけでも容易ではない、こうして同志が相集っているときには火と燃える決意も、おのれ独りとなり、百年伝統のなかに戻るとその火は衰え、決意は決意だけの空疎なものになり易い、おれはいまそれを痛いほど感じた、われわれのこの情熱が、あい寄ったときの酔でないようにありたいと思う」「とつぜん変なことを云うようですが」端のほうにいた青年のひとりが、ひどくまじめな口調でそう問いかけた、「杉田さんが妻帯なさらないのはその意味からなんですか」「わたしが妻帯しない意味だって」思いがけない質問なので庄三郎はまごついたらしい、それよりもなお志保はどきっとした、そしてわれにもなく、庄三郎の返辞に耳を惹(ひ)かれる気持だった...
山本周五郎 「菊屋敷」
...永井家は代々中老職で...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...そのために親代々...
山本周五郎 「新潮記」
...その先祖代々から伝わった色々な根性……もしくは魂の相乗積に外ならないので...
夢野久作 「木魂」
...先祖代々の様々の習慣とか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...自分と同性の先祖代々の...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...二漢家代々の系譜に照らしてみると...
吉川英治 「三国志」
...――足利家代々の苔さびたおくつきに額ずいた後で」「特に...
吉川英治 「私本太平記」
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