...先祖代々猛烈なる理想主義者と心得(こころう)べし...
芥川龍之介 「学校友だち」
...せいぜい九斤か八斤くらいのものです」「代々落ち目になるばかりだ」九斤老太は同じ事を繰返した...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...代々庄屋(しょうや)の家柄の左平(さへい)をはじめ若者たちもその工事場へいってたのんだのであったが...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...代々木の原っぱの一軒家の地下室で...
江戸川乱歩 「影男」
...代々の天皇が續き...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...旧藩主の代々のお城がありながら...
太宰治 「津軽」
...この大塚家では代々猿と云うことを口にしなかった...
田中貢太郎 「忘恩」
...ただし大阪は今日でも婚礼(こんれい)に家柄(いえがら)や資産や格式などを云々(うんぬん)すること東京以上であり元来町人の見識の高い土地であるから封建(ほうけん)の世の風習は思いやられる従って旧家の令嬢(れいじょう)としての衿恃(きょうじ)を捨てぬ春琴のような娘が代々の家来筋に当る佐助を低く見下(みくだ)したことは想像以上であったであろう...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...わしは代々この木曾で医者を商売にする家に生れたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...以後代々飯綱の千日家として...
中谷宇吉郎 「露伴先生と神仙道」
...但(ただ)し井上家は代々江州鍛冶の名家で...
野村胡堂 「江戸の火術」
...乱破(らっぱ)とか出抜(すっぱ)とかと呼ばれていた山武士野武士の類は、百姓のような見せかけをしているが、保元(ほうげん)以来、つぎつぎに滅亡した源平藤橘の血脈をひく武辺のまがいで、夢想家が多く、独力で家門挽回の大事をなすには、武芸の技くれなどは役にたたない、智能と機略によるが便利とあり、代々、山野に沈潜して六韜三略の勉強ばかりしていたため、そういう一類の中から異常な才能をもった軍師が大勢出た...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...代々の当主は凡ゆる困窮を犯して諸国を遍歴したのであつたが...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...代々政治になれている特権者たちは...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
...代々医者をしておった...
柳田国男 「故郷七十年」
...代々つかえてきた家来だッて?」「はい...
吉川英治 「江戸三国志」
...まげものの容器で売っていた代々の小店が――それこそ気づかないような小店があったが――やりきれません...
吉川英治 「舌のすさび」
...代々木荘を出立したかれである...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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