...死を連想させるような醜い美しさが耳の付け根までみなぎっていた...
有島武郎 「或る女」
...総監の右腕の付け根を肩の上から緊縛させた...
海野十三 「深夜の市長」
...それはあまりに向う見ずにそだってその弱い付け根に負担をかけたので...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...たまたまわたしは虹の弓形の付け根に立った...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...元振は剣を閃かして一刀の下に腕の付け根から切り落した...
田中貢太郎 「殺神記」
...柄の付け根で首がちぎれやすい...
寺田寅彦 「錯覚数題」
...誠一は脚の血止めの法をよく覚えていたっけか? 腿の付け根のところを指で強くおさえるのだが...
永井隆 「この子を残して」
...付け根の辺が笠や頭に...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...「陛下(へいか)の本音でございますか」モンテナナ国フリッツ王が耳の付け根まで真っ赤になった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...するとまあ私の腕は肩の付け根からポキリと折れた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...左の首の付け根にある瘤も...
山本周五郎 「さぶ」
...首筋から耳の付け根を伝わって...
夢野久作 「怪夢」
...その片隅の壁の付け根に坐った蒼白い...
夢野久作 「塵」
...切断された股(もも)の付け根を...
夢野久作 「一足お先に」
...その上に、福生(ふっさ)の若えやつが一人、うしろから、浪人の腰帯にしがみついたところを、抜き浴びせに、腕の付け根から、こう食らって――」「えっ、斬(や)られたんですか」「もろに、右の片腕を落されてしまったんで、今、みんなして、福生の部屋まで担(かつ)いで行った」「いかさまは食うし、渡世人は一人、片輪にやられるし、何てえざまだ」「きっと、この仕返しはしてやる」「親分、それにゃ、ここにうめえ人質がある...
吉川英治 「野槌の百」
...右の肩から腕の付け根だ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...付け根から斬り落してくれ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...腕は付け根から落ちていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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